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令和3年7月19日(月)
07月16日現在海外相場 |
NYダウ |
34687ドル |
−299ドル |
ナスダック指数 |
14427P |
−115P |
CME日経先物 |
27790円 |
−140円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎下値確認
新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染が世界的に広がり、景気・業績の回復期待が後退している事が株式相場の重石になっているとの見方が支配的になっています。既に多くの地域でこれまでの規制が撤廃された米国でもデルタ型の感染が拡大しているようで、カリフォルニア州ロサンゼルス郡の保健当局が、ワクチン接種の有無に関係なく屋内でのマスク着用を再度義務付けると発表しています。
米国だけではなく英国などでも感染が再拡大しているとの懸念が強くなっていますが、それでもその英国は19日からこれまでの規制をすべて撤廃するとしています。英国の新型コロナウイルスの新規感染者が直近で5万人を超えており、インド型(デルタ型)の流行で、若い人を中心に増えているとのことです。
ただワクチン接種が進んだことで死者や重症者は過去の流行時のようには増えておらず、政府は19日にイングランド地方のコロナ規制を全面的に解除する予定だです。人口が2倍の日本に当てはめると1日10万人が感染している計算で、ワクチン接種率の低い10〜20代の感染が特に多いようです。濃厚接触者に指定されて自己隔離を求められる人も増えており、職員が出勤できずに空港が混雑するなどの影響も出ているようです。
感染者数自体の数字は英国の方が圧倒的に多いのですが、ただ傾向は英国と同じで感染者数が増加しても、死者や重症者は1月のピークに比べても格段に減少していると言う事です。確かに感染者数が増加するのは依然としてワクチン接種が若い人々には進んでいない訳ですからある意味で仕方ないのですが、ただ感染しても重症化しない訳ですし、増してや死に至るケースは稀と言うことになれば、2年前までの季節性のインフルエンザと同じ状況だと言えます。
そう考えると、英国や米国など海外から見て、日本で今週末から行われる東京五輪が無観客になったことに対して、違和感を覚える人は多いのかも知れません。選手の中には観客が居ないのであれば参加しないとした人もいるようですし、人数は別にしても、観客を入れて競技をする事をするべきだったのかも知れませんね。
ただそうは言っても株式相場に関しては感染者数増加が投資家心理を冷やすことになりますから、先週末の米国株式相場でも感染拡大で行動制限がさらに広がれば、景気回復を阻害すると懸念され、NYダウは300ドル近い下げとなっています。米市場では今週、IBMやネットフリックス、コカ・コーラなどが決算発表を予定していますが、日経の解説は決算内容が良好でも前向きに評価されにくくなる恐れもあるため、「早めに持ち高を減らす投資家が多そう」との見方も浮上していると指摘しています。
米国株の下げで週明けの日本株も上値の重い展開になりそうです。日本でも当然のように新型コロナウイルス感染再拡大を嫌気することになるのですが、東京都の新規感染者数が14日以降5日連続で1000人を超えたメディアが大騒ぎしていますので、投資家心理を冷え込ます効果は大きいと言えそうです。ただ、個人的には今週仮に感染者数が減少傾向になれば、先週の1000人超えは明らかに6月25日告示、7月4日投開票の党居都議会選挙が大きく影響したとの見方が出来ると思われます。
丁度7月4日の投開票から2週間ですから、感染して発症するまでの時間経過となりますから、この理屈が正しいのであれば、都議会選挙が大きな理由だと言えそうです。ただあくまでも個人的な憶測ですから、逆に増加傾向が今後も続くようですと別の要因もあると言えそうで、状況を見極める必要があるのかも知れません。日経平均株価は下値2万8000円割れからシカゴCME日経先物が2万7790円ですから、その下の200日移動平均線の2万7650円、7月9日の取り引き時間中の安値2万7419円辺りが目途になりますが、取り敢えず下値を模索する展開になりそうです。
2413 エムスリー
ソニー関連会社。医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援。7月15日、持ち分法適用関連会社であるMedlive Technologyの香港上場などに係る持分変動利益約220億円を22年3月期第2四半期に計上する見込み。4月23日、21年3月期の連結税引き前利益は前の期比68.3%増の582億円に拡大し、20期連続で過去最高益を更新。22年3月期の業績見通しは非開示。
3991 ウォンテッドリー
ビジネスSNS『ウォンテッドリー』運営、人材募集掲載ツール利用料が収益源、次期柱育成中。7月15日、21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比76.0%増の5.2億円に拡大。通期の同利益を従来予想の1.5億円→2.3億円(前期は4.3億円)に56.7%上方修正し、減益率が65.7%減→46.2%減に縮小する見通し。
3994 マネーフォワード
個人向け家計簿アプリ『マネーフォワード』と法人向けの『MFクラウド』シリーズが2本柱。7月15日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の連結経常損益は0.2億円の黒字(前年同期は12.8億円の赤字)に浮上し、通期計画の10.6億円の赤字をすでに上回った。
4490 ビザスク
ビジネス知見持つアドバイザーと顧客をマッチングし、インタビューを設営するサービス提供。7月15日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比60倍の1.2億円に急拡大し、通期計画の2.2億円に対する進捗率は54.5%に達し、さらに前年同期の1.0%も上回った。
6058 ベクトル
SNSなどネット媒体得意とするPR会社。7月15日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比578倍の11.5億円に急拡大し、3-8月期(上期)計画の10.7億円に対する進捗率が107.9%とすでに上回り、さらに5年平均の37.6%も超えた。
6269 三井海洋開発
浮体式の原油生産貯蔵設備(FPSO)を設計・建造。7月15日、東洋エンジニアリングとFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)関連事業での業務提携に向けて協議。合弁会社設立も視野。5月7日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は51.6億円の黒字(前年同期は103億円の赤字)に浮上し、通期計画の100億円に対する進捗率は51.7%となった。
6532 ベイカレントコンサルティング
経営戦略からITまで高い専門性が強みの総合コンサル会社。7月15日、22年2月期第1四半期(3-5月)の税引き前利益(非連結)は前年同期比67.5%増の49.8億円に拡大し、通期計画の159億円に対する進捗率は31.2%に達し、5年平均の22.6%も上回った。
6572 RPA HD
事務作業などを代替するRPA提供や医療系求人のアドネットワーク事業を中心に展開。7月15日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の1.6億円に拡大し、3-8月期(上期)計画の2.6億円に対する進捗率は62.6%に達し、3年平均の53.7%も上回った。
6594 日本電産
世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型にシフト。買収積極的。7月15日、ASF社開発の新型配送用EV「G050」にトラクションモータとインバータの採用が決定。4月22日、21年3月期の連結税引き前利益は前の期比45.5%増の1529億円に拡大し、22年3月期も前期比14.4%増の1750億円に伸びを見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
6890 フェローテック
半導体ウエハや半導体設備向け部品を製造。真空シール世界シェア6割。装置や材料、消耗品も。7月15日、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益を従来予想の86億円→116億円(前年同期は0.7億円)に34.9%上方修正し、増益率が123倍→166倍に拡大し、従来の3期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せ。上期業績の好調に伴い、通期の連結最終利益も従来予想の123億円→153億円(前期は82.8億円)に24.4%上方修正し、増益率が48.6%増→84.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
7351 グッドパッチ
企業のアプリやWebサービスを主にデザイン面で支援して開発。独子会社で欧州にも展開。7月15日、。21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の3億2800万円に急拡大。通期の同利益を従来予想の2億9600万円→3億7400万円(前期は2億1100万円)に26.4%上方修正し、増益率が40.3%増→77.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
2491 バリューコマース
アフィリエイト(成果報酬型)広告で首位級。7月14日、21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の34億円→37.4億円(前年同期は30.3億円)に10.0%上方修正し、増益率が12.1%増→23.3%増に拡大し、従来の5期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
2767 フィールズ
遊技機の企画開発、販売が軸。5月13日、21年3月期の連結経常損益は20.3億円の赤字(前の期は9.3億円の黒字)に転落した。なお、22年3月期の業績見通しは非開示。
3186 ネクステージ
中古車販売の大手。7月5日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の連結経常損益は62億円の黒字(前年同期は0.2億円の赤字)に浮上し、従来予想の50億円の黒字を上回って着地。通期計画の107億円に対する進捗率は58.0%に達し、さらに5年平均の49.3%も上回った。
3377 バイク王&カンパニー
中古2輪車買い取り最大手。小売り併設の『バイク王』全国展開。査定から買い取りまで標準化。7月5日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.6倍の9.3億円に急拡大し、通期計画の16.5億円に対する進捗率は56.9%に達し、5年平均の30.6%も上回った。
3387 クリエイト・レストランツHD
SC(ショッピングセンター)内にレストランやカフェ展開。M&A積極。上場子会社にSFP。7月14日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前損益は14.6億円の黒字(前年同期は80億円の赤字)に浮上して着地。通期の同損益を従来予想の40億円の黒字→50億円の黒字(前期は150億円の赤字)に25.0%上方修正。3-8月期(上期)の業績見通しは引き続き非開示。
3854 アイル
中堅・中小企業向け販売在庫管理システムを開発。6月7日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常利益は前年同期比15.6%減の13.6億円に減ったが、通期計画の16.2億円に対する進捗率は84.0%に達し、5年平均の72.3%も上回った。
4432 ウイングアーク1ST
帳票・文書管理ソフトと企業内データ活用支援の2本柱。間接販売が主。MBO経て21年再上場。7月13日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結税引き前利益は前年同期比18.3%増の13.7億円に伸びたが、通期計画の57.6億円に対する進捗率は23.8%にとどまり、前年同期の36.8%も下回った。
4597 ソレイジア・ファーマ
がん領域が主眼の創薬ベンチャー。候補物質の開発権導入による臨床開発が主体のファブレス。5月31日、「episil」が中国臨床腫瘍学会の診療ガイドラインに、がん治療時の標準的な口腔支持療法の主要選択肢として収載。5月12日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前損益は6.5億円の赤字(前年同期は5.3億円の赤字)に赤字幅が拡大。5月6日、開発品「SP-05」の進行大腸がんを対象とした第3相臨床試験で被験者の組み入れが完了。
6897 ツインバード工業
調理家電や照明、掃除機、季節家電など企画・販売。小物家電に強み。生産は中国協力工場を活用。7月8日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は6.2億円の黒字(前年同期は1.8億円の赤字)に浮上して着地。3-8月期(上期)の同損益を従来予想の3億円の黒字→6.3億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)に2.1倍上方修正。上期業績の好調に伴い、非開示だった通期の業績予想は連結経常利益が前期比38.4%増の6.7億円に拡大する見通し。
6951 日本電子
電子顕微鏡で世界首位。分析機器・半導体装置・医用機器も。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比9.1%減の65.5億円になったが、従来予想の55億円を上回って着地。22年3月期は前期比29.8%増の85億円に拡大を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通し。今期の年間配当は前期比4円増の28円に増配する方針。
7599 IDOM
中古車買い取り首位。直営軸に『ガリバー』展開。小売り強化。配当は直近実績1株益の30%目安。7月14日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は49.1億円の黒字(前年同期は5.5億円の赤字)に浮上して着地。3-8月期(上期)の同利益を従来予想の53.5億円→78.5億円(前年同期は31.4億円)に46.7%上方修正し、増益率が70.0%増→2.5倍に拡大し、従来の12期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の114億円→139億円(前期は96.4億円)に21.9%上方修正し、増益率が18.2%増→44.2%増に拡大し、従来の15期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せ。
8203 MrMaxHD
九州地盤の家電、日用品ディスカウントストア。7月14日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比4.8%減の12.9億円に減ったが、3-8月期(上期)計画の23億円に対する進捗率は56.3%に達し、4年平均の44.1%も上回った。
9793 ダイセキ
産廃処理大手。廃液・廃油の中間処理・リサイクルが柱。子会社で土壌汚染調査・浄化処理なども。6月30日、22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比17.3%増の31.4億円に伸び、3-8月期(上期)計画の58.4億円に対する進捗率は53.9%に達し、5年平均の50.8%も上回った。8月31日割当の1→1.2の株式分割を発表、年間配当は従来計画の56円を据え置いた。据え置いたことに伴い年間配当は実質10.0%の増額。
9997 ベルーナ
婦人服主体のカタログ通販大手、折り込みチラシ活用の顧客開拓に特色。6月15日、5月売上高は前年同月比13.1%増。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比62.8%増の168億円に拡大し、22年3月期も前期比7.9%増の182億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。7期連続増収。今期の年間配当は前期比2.5円増の19円に増配する方針。
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こだわりレーティング |
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07月16日(金)分
2127 |
日本M&A |
メリル |
新規買い |
3875円 |
4062 |
イビデン |
GS |
買い継続 |
6800円→6900円 |
4461 |
第一工業製薬 |
東海東京 |
OP継続 |
4250円→5390円 |
4975 |
JCU |
SBI |
新規買い |
5200円 |
6479 |
ミネベアミツミ |
GS |
買い継続 |
3200円→3500円 |
6506 |
安川電機 |
水戸 |
新規A |
7200円 |
6844 |
新電元工業 |
東海東京 |
OP継続 |
4000円→5300円 |
6981 |
村田製作所 |
GS |
買い継続 |
10200円→10400円 |
7013 |
IHI |
モルガンS |
Overweight継続 |
2600円→3200円 |
7201 |
日産自動車 |
メリル |
買い継続 |
700円→720円 |
7730 |
マニー |
岡三 |
強気継続 |
3100円→3200円 |
8227 |
しまむら |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
12000円→13800円 |
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