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勝つための“投資戦略”を探る|3月から6月は株が上がりやすい季節性|デイトレ、デイトレード、株式情報ならカブビト



勝つための“投資戦略”を探る




 − 3/26(火) −


3月から6月は株が上がりやすい季節性


やはり、金融政策でトレンドは変わらなかった模様

 日経平均は3月12日に安値38271円をつけた後、3月22日に41087円まで上昇して史上最高値を更新しました。

 本日26日前場は、高値から少し下押した水準の40300円台で推移しています。トレンドとしては引き続き順調な上昇トレンドが続いていると考えていいと思います。

 前回、日経平均が38000円台まで下落している要因として、

@日経平均のPERが16倍台とやや高くなっていたこと
Aエヌビディアの株価が下落したこと
B日銀がゼロ金利政策を終了する可能性が濃厚になってきたこと
C米国FRBの利下げ観測がややトーンダウンしていること


の4つを挙げて検討しました。

 @のPERについては、5月に新年度予想が出そろう頃にはEPSが上昇してPERが下がる可能性があることと、AI革命の進展で企業の成長性が高まりPER水準そのものが20倍程度まで上がる可能性がある、ということを指摘しました。

 そもそもPER16倍というのはバブル状態からほど遠く、リーゾナブルな水準です。

 エヌビディアについては成長性の高さから考えると、PER20倍強という水準にかなり割安感があり、上昇余地が大きいのではないかと述べました。

 Bの日銀のゼロ金利解除と、Cの米国FRB利下げ観測トーンダウンについては、

「株価に与える影響が複雑であり、現状、それほど明確な株安要因になっているとは思えません」と述べました。

 実際に、日銀は19日にゼロ金利政策終了を発表しましたが、その後も株価上昇は止まらずに日経平均は過去最高値を更新する動きになっています。

 私の現状の相場観としては、エヌビディアをけん引役とするAI相場の動きがあまりにも強く、その他の要因は「雑音」あるいは「誤差」と考えてもいいのではないかと思っています。

 確かに金融政策などは小さくない影響を株式市場に及ぼすのでそれを「雑音」というのは違和感があるかもしれませんが、そのくらい、今のAI革命、AI相場の動きというのは勢いがすさまじいのだと考えています。

 誤解を恐れず言えば、今の相場はエヌビディアだけを見ておけばいい、と言えるのではないかと思います。

 これは、エヌビディアの業績と株価の勢いが衰えないうちは、相場全体も強く、成長株も多く出てくるのではないか、ということです。

 小型のAI関連などはエヌビディア以上に変動するでしょうから、そういう株を狙うのももちろん良いと思います。

 それから、好業績低PERの地味株もじわじわと上昇しているものが増えています。AI関連株に乗るのが怖いなら、無理せず、地味な割安株に投資していくのも十分に有効な戦略だと思っていますし、私もある程度の資金をそうした株に振り向けています。

 前回の原稿でも述べたように、3月から6月にかけては株価が上昇しやすい時期です。今年もおそらくそのパターンが当てはまる展開になるのではないかと私は考えています。

 日経平均は史上最高値を更新しましたが、それ以上に企業のファンダメンタルズが改善しており、割安な有望株はまだまだたくさん存在していると思います。そうした意味でも、まだまだ収益機会は多いのではないでしょうか。


<注意>

 原稿は、運用で勝つための戦略を探るアイデアを模索している過程を記したものです。記載される 米国株動向、世界経済動向予想、さらに日経平均予想についてもテクニカルが主体であり、あくまでも予想であります。相場は急激に想定外に変化する場合もあります。読者の皆さんが投資される際には、これをあくまでも参考として、最終的にはご自身で吟味して投資していただくようにお願いします。