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勝つための“投資戦略”を探る|日経平均5万円の可能性と目先の下値メド|デイトレ、デイトレード、株式情報ならカブビト



勝つための“投資戦略”を探る




 − 4/2(火) −


日経平均5万円の可能性と目先の下値メド


3つの下落要因を考える

 日経平均は3月22日に41087円と史上最高値を更新しましたが、そこから7営業日後の本日4月2日の前場は39700円台まで調整しています。高値から1300円幅、率にして3%ほどの調整です。

 現在の株の下落要因は、

@日経平均のPERが17倍とやや高くなっていたこと
Aリード役である米国エヌビディアの株価が調整していること
B米国の利下げ観測が後退していること


の3つが挙げられます。

 @とAについては、ここ何回かコメントしてきましたが、時間とともに解消される問題だと思います。

 日経平均のPERについては、5月に本決算発表が揃えば、新年度のEPS予想は上がる可能性が高いと思いますし、AI革命の進展で成長期待が高まればPERの水準そのものが20倍程度まで上がる可能性もあると思います。

 たとえば、現在の日経平均の予想EPS(1株益)は2352円で、PERは約17倍となっていますが、EPS2500円、PER20倍となれば、日経平均の水準は50000円となります。このような状況になることは、それほど不自然なことに思われません。

 問題は米国の金利動向です。

 これはドル円相場にも大きく影響するポイントです。

 米国金利は大方の予想よりも高止まり傾向になっています。その影響で、ドル円も高止まりしています。

 米国金利が高止まりしていることは日本株にとってマイナス要因ですが、ドル円が高止まりしていることはプラス要因です。 

 つまり、金利や為替が株価に与える影響は一筋縄ではいかず、かなり複雑だと思います。

 ただ、私の個人的な見解を言えば、現状では金利やドル円の動きよりも、AI革命の動きがあまりにも大きく、これらは雑音といってもいい要因なのではないかと思います。つまり、@とAこそ重要な要因であり、Bはそれほど神経質にならなくていいのではないでしょうかと考えます。

 もちろん、金利や為替は短期的には株価の大きな変動要因になりますが、中長期的な投資を考えるならは、今は歴史的なトレンドとなっているAI革命の流れを重要視するべきではないでしょうか。

 日経平均の調整メドについては、

25日移動平均線 39761円
13週移動平均線 38249円


のあたりではないかと思います。だいたい38000円くらいまでではないか、と個人的には考えています。

 季節的には、3月から6月は上昇しやすい時期でもあり、押し目があれば基本的には買いスタンスでいいのではないかと考えています。


<注意>

 原稿は、運用で勝つための戦略を探るアイデアを模索している過程を記したものです。記載される 米国株動向、世界経済動向予想、さらに日経平均予想についてもテクニカルが主体であり、あくまでも予想であります。相場は急激に想定外に変化する場合もあります。読者の皆さんが投資される際には、これをあくまでも参考として、最終的にはご自身で吟味して投資していただくようにお願いします。