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勝つための“投資戦略”を探る|経済指標も景気の上昇トレンド入りを示唆|デイトレ、デイトレード、株式情報ならカブビト



勝つための“投資戦略”を探る




 − 4/9(火) −


経済指標も景気の上昇トレンド入りを示唆


金利よりも景気動向が重要

 この1週間、日経平均は40000円前後から39000円台前半に下落しました。調整モードが継続しています。

 前回整理したように、現在株価が調整している理由は、

@日経平均のPERが17倍とやや高くなっていたこと
Aリード役である米国エヌビディアの株価が調整していること
B米国の利下げ観測が後退していること


の3つにまとめられると思います。

 しかし、エヌビディアのAI半導体のインパクトにより、半導体サイクルは完全に底打ちして力強い上昇トレンドに入りつつあり、全体的な景気も底打ちする動きになってきています。

 世界的な景気の強力な先行指標である米国のISM製造業景気指数は、昨年1年間50以下の水準で底這う動きを続けてきましたが、最新の3月の数字では50%を超えてきてきました。

 景気が強く、雇用も強く、賃金も強い動きが続く中で、物価は下げ止まり、長期金利も下げ止まってきました。

 これらの動きを受けて、米国の利下げ観測が後退し、それが株価の足かせになってきています。

 もともと、景気が強くなれば金利は上昇するものです。金利は景気がスピードを出し過ぎないようにスピード調整するブレーキの働きをするからです。

 では、一番大事なポイントは何かというは、金利ではなく景気のトレンドです。景気が上昇トレンドを描き、企業業績も上昇していけば、それは株価にとって最も強力な支援材料になります。

 株価動向でもう一つ考えなければならない要因は割安さです。その点、PERはやや高めになってきており、そのことも直近の株価の頭を抑える要因になっています。

 しかしこれについても、5月の本決算シーズンを過ぎると予想EPSが高く更新されて、割高感は更新されていくと思います。

 そもそも、PERの水準自体、AI革命の進展で成長期待が高まれば基準が20倍程度まで上がる可能性もあると思います。

 前回も述べましたが、たとえば、現在の日経平均の予想EPS(1株益)は2352円で、PERは約17倍となっていますが、EPS2500円、PER20倍となれば、日経平均の水準は50000円となります。このような状況になることは、それほど不自然なことに思われません。

 確かに、金利については、これからもしばらくは株価の波乱要因になる可能性があります。

 米国の長期金利は、米国景気が強まる中では4%以上をキープし、場合によっては5%までいくかもしれません。長期金利が上がる度に相場は下押しする可能性があります。

 しかし、長期金利が上がる背景に景気の上昇があるのだとすれば、株価トレンドも上昇が続く可能性が高いといえるでしょう。

 結論は引き続き同じです。

 現状では金利やドル円の動きよりも、AI革命の動きがあまりにも大きく、金利などの要因は雑音といってもいいと思います。

 私としては引き続き、AI関連株を中心にポートフォリオを持続し、押し目があれば買う方針でいきたいと思います。


<注意>

 原稿は、運用で勝つための戦略を探るアイデアを模索している過程を記したものです。記載される 米国株動向、世界経済動向予想、さらに日経平均予想についてもテクニカルが主体であり、あくまでも予想であります。相場は急激に想定外に変化する場合もあります。読者の皆さんが投資される際には、これをあくまでも参考として、最終的にはご自身で吟味して投資していただくようにお願いします。