勝つための“投資戦略”を探る|4月2日を通過すれば相場は落ち着く可能性|デイトレ、デイトレード、株式情報ならカブビト
− 4/1(火) −
4月2日を通過すれば相場は落ち着く可能性
日経平均は年初来安値を更新
日経平均は、この1週間、37500−38000円のレンジから35500−36000円のレンジへと、一気に2000円幅も急落しました。
3月31日には35541円の年初来安値を付け、3月11日安値35987円を更新しました。
前回の原稿では、
「24ヵ月移動平均線の位置する36000円近辺がサポートラインとして機能して、底打ちした可能性が高いと思います」
と述べましたが、少し見方が甘かったようです。
日経平均は概ね24ヵ月移動平均線に沿った上昇トレンドを続けていると思いますが、短期的な調整はまだ終わっていなかったようです。
ただし、日経平均は月足チャートで見ると大きな上昇トレンドを継続しています。多少の乱高下はあるでしょうが、大きな流れに変わりはないと思います。
トランプ関税の悪材料を織り込む動きがまだ続いている
現在の株価下落の最大の要因は、トランプ関税です。
トランプ大統領は、4月2日に相互関税の詳細を発表し、4月3日には全ての国を対象にした25%の自動車関税を発動します。
特に今は、明日4月2日に詳細が発表される相互関税を巡って相場全体が不安になっている状況です。
相互関税は、米国との間で相手国が米国に課している関税と同等以上の関税を相手国に課そうというものです。
トランプ大統領のやっていることは過激に見えますが、相互関税は両国間で不公平な関税を是正しようとするものであり、世界経済を混乱に陥れるほどひどいものではないと思います。おそらく、トランプの関税政策が一通りでそろえば、株式市場も落ち着いてくるでしょう。
また、関税によって多少マイナスの影響が出るのだとすれば、おそらくFRBが利下げしやすくなり、その点で株価上昇につながる可能性もあると思います。
いずれにしても、トランプ関税によって世界経済や株式市場が大混乱に陥るということはないのだろうと思っています。
何度か述べていますが、ここ最近の株価下落の要因として、
@AI株のバブル崩壊説
Aトランプ関税への懸念
Bトランプの円安けん制
C米国の景気後退懸念
などが考えられます。
トランプ関税についてはいま述べた通り、一時的な悪材料だと思います。
AIバブル崩壊説についても、米国景気後退説についても、何度も述べているように私は心配していません。
AI革命の動きはまだ初期に近い段階だと思いますし、米国景気についてもおおむね順調に拡大を続けていると認識しています。
細かい懸念材料はいろいろとありますが、AI革命という大きな上昇トレンドに比べると全て雑音程度にしか感じていません。
「下がったら買い、大きく下がったらさらに買い」という方針で私としては継続したいと思います。ただし、どんな荒波にも耐えられるように、あくまでも現物投資が前提であることは繰り返し強調したいと思います。
<注意>
原稿は、運用で勝つための戦略を探るアイデアを模索している過程を記したものです。記載される 米国株動向、世界経済動向予想、さらに日経平均予想についてもテクニカルが主体であり、あくまでも予想であります。相場は急激に想定外に変化する場合もあります。読者の皆さんが投資される際には、これをあくまでも参考として、最終的にはご自身で吟味して投資していただくようにお願いします。