勝つための“投資戦略”を探る|予想外の急落も、大きなトレンドは不変|デイトレ、デイトレード、株式情報ならカブビト
− 4/8(火) −
予想外の急落も、大きなトレンドは不変
60ヵ月移動平均線という重要な節目に到達
日経平均は、この2週間前の37500−38000円のレンジから1週間前には35500−36000円のレンジへ下がり、そこから下げが加速して昨日4月7日には一時31000円割れまで急落しました。
本日4月8日前場には33000円前後まで戻してきています。
急落の原因はトランプ関税でした。
4月2日に発表された相互関税は日本に24%の追加関税を課すというように、世界各国に対して予想以上に厳しいものであり、世界中の株価が歴史的ともいえる急落になりました。
私は、前回の原稿で、4月2日の相互関税の発表を過ぎれば株価は回復するのではないかと述べましたが、全く真逆の結果になってしまいました。
ただし、この急落はあくまでも一時的なものであり、相場の大きな流れは変わらないと思っています。
バブル崩壊から20年以上続いた株安とデフレのトレンドは終了し、株高とインフレの時代に入っていると考えるからです。
それにAI革命も重なり、大きな上昇トレンドが生じているところだと考えています。AI革命もにわかに出てきたものではなく、50年以上の研究の蓄積があり、ニューラルネットワークという情報処理方法やGPUという半導体を活用する方法などの革新が重なり、ようやく本格的に社会実装される段階に来たわけであり、とても数年程度で終わるトレンドとは思えません。ここから5年で世の中は大きく変わると思いますし、このトレンドもあと10年や20年続くものだと思います。
つまり、今の株価トレンドはかなり大きな歴史的な流れとして見るべきだと思いますし、そうした大きな株価トレンドを見ていくためには月足チャートを使うべきだと思います。
月足チャートでは特に24ヵ月移動平均線、60ヵ月移動平均線、120ヵ月移動平均線などが有力な目安になります。現在はいずれも移動平均線もしっかり上昇トレンドを続けています。
株価が下落した場合の下値メドとして、120ヵ月移動平均線(現在は25000円くらい)は10年に1度くらいの下落のメドになり、最近ではコロナショックの時にこの線がサポートラインとして機能しました。
今回のショックはそこまでのものではないと思うので、24ヵ月移動平均線(36000円くらい)が下値メドになると思いましたが、60ヵ月移動平均線(31000円くらい)まで下がってきました。まだ下がる可能性がゼロとは言えないと思いますが、60ヵ月移動平均線まで達したところで底打ちした可能性は結構高いのではないかと思います。
トランプ関税はプラスに作用する可能性が高い
トランプ関税については予想以上に強硬で大変な問題だとは思いますが、日本を含めて世界各国の参入障壁を解消していくための手段であり、時間が経てば、かえって貿易が盛んになる可能性さえあると思います。
日本は特にコメなど農産物の関税や関税障壁をもっと下げていくべきだと思いますし、今回のショックでその方向に動いていけば、日本にとっても朗報でしょう。
つまり、トランプ関税には悪い面ばかりではなく、長い目で見たらよい方向に働く可能性も結構高いのではないかと思います。
また、何よりも、AI革命は確実かつ力強く進展し続けています。これはもう止めようがない歴史的なトレンドだと思います。
以上のことから、私は、今の急落は、絶好の買いチャンスだと思っています。
<注意>
原稿は、運用で勝つための戦略を探るアイデアを模索している過程を記したものです。記載される 米国株動向、世界経済動向予想、さらに日経平均予想についてもテクニカルが主体であり、あくまでも予想であります。相場は急激に想定外に変化する場合もあります。読者の皆さんが投資される際には、これをあくまでも参考として、最終的にはご自身で吟味して投資していただくようにお願いします。