デイリーセクション
投資家123実践編<銘柄実践編>



≪見本≫




 − 9/2(金) −


儲かる投資家になる基本


【最悪のことも考えて動く】

 表面上、うまくやっているように見せても、数年すると馬脚が剥がれてきて、結局、事業に失敗したり、また生活がうまくいかないで崩壊する人がいます。結局、計画性の中でなにかがうまく行かず、何かが狂うタイプです。たとえば事業が成功して調子のよい人でもさらにうまく行くと自分の本性が出て、つい社内の女性に手をつけたり、また、事業拡大に成功して今度は遊びに入ったりすると、一番敏感なのは優秀で会社を支えていた働き手がやめていきます。すると、企業はそう長くありません。数年で傾き、そしておかしくなっていきます。実際には人の性格や本性というものはなかなか簡単に変わるものではなく、自分では気がつかないうちに自らの欠陥から崩壊しているケースが多いのですが、残念ながらそういうタイプは何故に駄目になったか、辞めていく人の身勝手を責めるだけで、なぜその人が辞めていくようになったのか分析はしません。

 少しの小金を持つと、少し良い服をきて、高級車に乗り、そして遊びに走ると、次に来るものは事業崩壊です。それが中小企業の事業家の欠点です。実はこれは株式に似ています。このようなタイプは株をしていても一時期はうまく行くときが合っても、必ず失敗していきます。それは良いときと、悪いときの方針が違うからです。バブルの頂点で大儲けした方の7割は結局崩壊したといいます。つまり、どこが限度か分らないで拡大投資してしまった人です。ところが1割はトントン、2割儲け逃げ、というタイプがありました。2割の儲け逃げの人は、限度を知り、いつでも下げてもよいように儲けを土地以外のものに蓄積したり、最悪の場合を考えて対処した人です。実際には株式の場合にも常にこの2割タイプでないといけません。成功しているからといって常に成功することばかりではありません。必ず失敗したときのことも考えて進行する必要があります。


【相場の予想は外れるもの】

 株は、買っているときには、実に良い情報が流れて、そして大化け材料、さらに業績内容などもどこを見ても化けるように思ってしまいます。したがって、そのときの信頼を守って株式を徹底強気します。ところが、現実に予想は外れることが多く、株は思ったより上がらず急転直下下げてしまうと、今度はあのときの強気材料はどこに行った、というほど、何も誰も騒がなくなります。それでも、一般の方は買いのときのイメージを抱きかかえるクセがあり、強気、信念で持続しようとしますが、それが大きな間違いです。実際にはどんな良い材料もどんな暴騰予想も、下げてしまえばクソ株なのです。内容がよくても下がる株などいくらでもあります。材料がよいから必ず上がるものではないのです。どこをどうみても化けると思っても、下がる株もあるのです。

 予想は外れるもの、とみて、失敗したときの対処をしっかりする必要があります。当たるのが当然と思うから対処が遅れます。ところが、外れるのが当然と思えば、当然のように逃げる態勢ができますので、株式は必ず当たるとは思わないこと。外れて当然と最初から決めておき、どんな良い情報でも実際に株が上がらないときには情報関係なしに売ることです。それもひどく下げて惨憺たる状況になる前に、つまり結果が出る前に処分する必要があります。株価は下がればみんな損切りしてきます。上がれば、高い値を買ってきます。最近はネット証券の普及から資金の動きが倍になった言われます。つまり上がれば利食いが早く、下がればカットが早い、プロ的になったのです。このため、実際には腹八分目というより腹半分で利食い、そして下がりそうだ、と思ったらすぐに損が無いところ、もしくは損が少ないところで逃げることです。


【非常識の世界で株儲けが起こる】

 株で損する人は、すでに投資する前に決まっています。損するために投資するようなもので、どうやっても呑気で何も研究しないでやっていれば、資金は根こそぎなくなります。ところが、普通の場合には持ち資金範囲で損して消えていくため、余裕があるから損をして、その範囲で去ることになります。証券界はそんな方が順番に訪れては消える歴史です。株式は普通の考えで運用すれば儲かるわけがありません。どんな株でも失敗の確率は高く、持っていればいるほど損が拡大していくのですから、確率と損切りという考え方が分らない人はどんなことをしても損していくことになります。一般常識や株式教室で教えてくれる長期投資だけの理論では何も通用しないのです。このため、まず自分のレベルを知らないとならないのですが、まずどんな初心者でも自分は天才相場師と思っていますので、この点では誰も教えてくれないままに静かに消えていく現実か、もしくはそのまま持ち続けて目減りした株を持ち続け、家族にしかられながら、毎日動きもしない株価を見ては悲しんでいるだけです。それが一般的な投資家なのです。

 一般常識からの脱却、つまり非常識な考え、組み立てというものは、一般投資家の否定からすべてスタートします。株式は信じないこと。株は持たないことが常識、さらに日柄、値幅に限度を持たせて運用するもの、長期で信頼して一生持つもの、という分別の中で、自分の資金余力を見て、投資対象をきめて、ある意味、経験テクニックがないと思えば半年を修行と思って、架空売買(シミュレーション)に徹するくらいの心が欲しいものです。確率と、そして損切り手法、これがしっかりと体得されていれば実践での利益が出て、そして少なくても大損しないということは、確率がよいときだけ動けば確率高く利益が生まれる人になります。普通の投資家はチャンスが来る前にチャンスでないときに投資をしてしまい沈んでしまいますが、大切なのはチャンスが来たときにどれだけ効率的な運用が出来るかにありますので、年間に4度、5度だけ動くだけでも資産は3倍、4倍になり、そして年数の経過とともに拡大します。そのことが分るかどうか大切なことです。




ヒストリカル
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