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令和3年6月17日(木)
06月16日現在海外相場 |
NYダウ |
34033ドル |
−265ドル |
ナスダック指数 |
14039P |
−33P |
CME日経先物 |
29330円 |
+80円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎FOMC結果を受け
注目の米国のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、2023年中にゼロ金利政策を解除する方針を示しています。米経済の回復と物価上昇率の加速を受けて、これまで24年以降としていた利上げ時期の想定を前倒しするとのことです。同時に、足元の物価上昇の加速は「一時的」との見方は変えず、雇用の回復を確実にするため金融緩和を粘り強く続ける姿勢を改めて強調しています。
FOMCの声明は国債などを買い入れる量的緩和の縮小開始をめぐり、現行ペースでの買い入れを「最大雇用と物価安定の目標に向けてさらなる著しい進展がみられるまで続ける」との従来方針を明記しています。今回の会合は正副議長や地区連銀総裁ら参加者18人がそれぞれ中期の政策見通しを提示し、21、22年ともゼロ金利を維持する方針が中央値となる一方、23年の利上げを見込む参加者は13人となっています。
このFOMCの結果を受けて、米国株は売りに押される動きとなっています。米金融政策が市場の予想よりも早く引き締めに向かうとの見方が強まった事を嫌気した格好です。金利上昇が株安に繋がると言う、市場の素直な反応なのですが、今後このFOMCの結果をどのように株式市場が消化するのかを見極めることになりそうです。
23年の利上げ想定ですからまだ先なのですが、足元の米国の金利状況を見ると、16日午後のニューヨーク債券市場で米長期金利が上昇(債券価格は下落)しています。米10年物国債利回りは一時、前日比0.06%高い1.55%を付けており、結果発表前までは前日並みの1.49%で推移していました。1年前倒した利上げ想定と言うこのFOMCの結果を、インフレ懸念に伴う早期の利上げ観測を想定した目先筋の売りが出た格好です。
尤も、極端な金利上昇を見込む向きは少ないようで、その後のパウエルFRB議長の記者会見の発言では、2023年の政策金利見通しは決定や計画ではないとしており、経済情勢次第で変更する可能性を示唆しています。更に仮に利上げがいつあっても政策は非常に緩和的だとの言い方をしており、市場金利の上昇を抑制する効果を狙ったようです。
NYダウ自体も午後に一時380ドル超まで下げたものの、取引終了に掛けては下げ渋る動きとなっており、200ドル安程度まで、ナスダック指数などは一時170ポイント程度まで下げた後、前日水準まで戻しています。高値圏にあった米国株ですから、今回のような売り材料視されるような話が出ると、どうしても一旦ポジションを閉じてしまおうと言う向きの売りが出易い事は確かですから、この日の波乱はある意味仕方がないのかも知れません。それでも米国においてもワクチン接種が進み、経済の正常化がより進む動きとなれば、再度米国株高への流れになると想定しておいて良いのかも知れません。
3630 電算システム
情報処理サービス開発中堅。6月15日、予約サイトやアンケートサイトをノーコードで構築できるサービス「すぐYOYAKU」を提供開始。5月7日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比14.6%減の9.9億円に減ったが、通期計画の29.2億円に対する進捗率は34.0%に達し、5年平均の28.5%も上回った。
4308 Jストリーム
ネットによる動画ライブ中継やオンデマンド放送の配信インフラ提供。映像制作等も手がける。6月15日、動画配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」の累計導入アカウント数が2700件を突破。5月10日、21年3月期の連結経常利益は前の期比4.2倍の23.5億円に急拡大し、従来予想の18億円を上回って着地。22年3月期も前期比1.7%増の23.9億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通し。8期連続増収、3期連続増益。
4599 ステムリム
大阪大学発バイオベンチャー、損傷細胞の活性化物質を動員、再生を促す『再生誘導医薬』を開発。6月15日、カナダで「レダセムチド」の心筋梗塞を適応症とした特許を取得。6月10日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の経常損益(非連結)は12.9億円の赤字(前年同期は4.4億円の赤字)に赤字幅が拡大。
6232 自律制御システム研究
ドローン専業。画像処理技術による屋内自動飛行に注力。6月15日、日本郵便および日本郵政キャピタルと業務提携。郵便・物流領域での連携を強化する。また、日本郵政キャピタルを割当先とする125万9400株の第三者割当増資を実施する。発行価格は2382円。5月12日、21年3月期の連結最終損益は15.1億円の赤字(前の期非連結は2.3億円の黒字)に転落し、22年3月期は4.8億円の赤字に赤字幅が縮小する見通し。
7740 タムロン
一眼レフ用交換レンズで世界的。小型デジカメのレンズOEMも受託。監視カメラ用を強化。6月15日、発行済み株式数の3.66%にあたる95万株の自社株を消却する。消却予定日は6月25日。4月28日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の13.9億円に急拡大。1-6月期(上期)の同利益を従来予想の10億円→23億円(前年同期は11.6億円)に2.3倍上方修正し、一転して97.6%増益見通し。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の44億円→53億円(前期は37.5億円)に20.5%上方修正し、増益率が17.3%増→41.3%増に拡大する見通し。
9997 ベルーナ
婦人服主体のカタログ通販大手、折り込みチラシ活用の顧客開拓に特色。6月15日、5月売上高は前年同月比13.1%増。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比62.8%増の168億円に拡大し、22年3月期も前期比7.9%増の182億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。7期連続増収。今期の年間配当は前期比2.5円増の19円に増配する方針。
1435 Robot Home
アパート建築のマッチングサイトで成長。18年の不祥事を経て、IoT活用の賃貸管理に軸足。5月13日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は1億6000万円の黒字(前年同期は2億2400万円の赤字)に浮上して着地。通期の同損益を従来予想の9000万円の黒字→3億7000万円の黒字(前期は6億9400万円の赤字)に4.1倍上方修正。1-6月期(上期)の業績見通しは非開示。
2695 くら寿司
関西圏地盤。ロードサイド型の回転ずし店『くら寿司』を直営で展開。店舗運営のIT化先行。6月9日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常損益は11.8億円の黒字(前年同期は0.8億円の赤字)に浮上。
4251 恵和
液晶ディスプレー用高機能フィルムを開発・製造。鉄鋼用包装資材や建設資材も手がける。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比76.3%増の4.6億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の6.5億円に対する進捗率は71.1%に達し、さらに前年同期の50.3%も上回った。
4565 そーせいグループ
創薬ベンチャー。元ジェネンテック社長の田村眞一氏が創設。5月12日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前損益は10.5億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)に赤字幅が拡大。5月19日、米ファイザーとの複数のターゲットを対象とした研究開発提携をよって見い出された3番目の新薬開発候補品(拒食症におけるMC4受容体拮抗薬)の臨床試験が開始。これに伴い、約5.4億円のマイルストーンを受領。
4662 フォーカスシステムズ
公共向けシステム開発に強い。6月14日、“IoT機器無充電”の実現を目指す「三次電池」研究開発に進展。特定の物質を電極に利用することで安定した電圧を繰り返し得ることに成功し、特許を出願した。5月14日、21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比0.1%増の14.6億円になり、従来予想の14.3億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。22年3月期も前期比2.1%増の15億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通し。11期連続増収、5期連続増益。今期の年間配当は前期比1円増の25円に増配する方針。
4880 セルソース
脂肪・血液由来の細胞の加工受託など再生医療、化粧品開発・販売などコンシューマー事業展開。6月14日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.3倍の4.3億円に急拡大。通期の同利益を従来予想の5.7億円→7.7億円(前期は4.1億円)に35.3%上方修正し、増益率が38.3%増→87.1%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
6125 岡本工作
平面研削盤で国内首位。液晶、半導体製造装置も手がける。汎用機はタイ、シンガポールで生産。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%減の18.6億円になったが、22年3月期は前期比44.5%増の27億円に拡大する見通し。
6535 アイモバイル
広告配信ネットワーク大手。6月10日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常利益は前年同期比51.9%増の30.1億円に拡大し、通期計画の29億円に対する進捗率が103.9%とすでに上回り、さらに5年平均の88.3%も超えた。
6701 日本電気
官公庁・企業向けITサービス大手。通信インフラ国内首位。画像認証技術に強み。宇宙事業も。5月12日、21年3月期の連結最終利益は前の期比49.7%増の1496億円に拡大したが、22年3月期は前期比55.2%減の670億円に大きく落ち込む見通し。前期の年間配当を80円→90円(前の期は70円)に増額し、今期も前期比10円増の100円に増配する方針。
6779 日本電波工業
水晶デバイスで世界2位級。車載用が主体、日中マレーシアで生産。構造改革など経営再建中。5月14日、21年3月期の連結税引き前損益は25.9億円の黒字(前の期は86.4億円の赤字)に浮上したが、22年3月期の同利益は前期比11.3%減の23億円に減る見通し。今期の年間配当は未定。
7033 マネジメントソリューションズ(MSOL)
プロジェクトマネジメント(PM)実行支柱のコンサル。6月14日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常損益は2億9600万円の黒字(前年同期は7600万円の赤字)に浮上し、通期計画の8億4600万円に対する進捗率は35.0%。
7095 MACBEEPLANET
Web広告データ分析・管理システム『ハニカム』展開。申し込み獲得等に伴う成果報酬で稼ぐ。6月11日、21年4月期の連結経常利益は前の期非連結比2.2倍の7.8億円に急拡大し、従来予想の6.1億円を上回って着地。22年4月期も前期比27.4%増の10億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通し。6期連続増収、増益。
7342 ウェルスナビ
ロボアドバイザー活用した全自動の資産運用サービスを提供。手数料収入は預かり資産の1%。5月31日、ロボアドバイザー「WealthNavi」の預かり資産が4500億円を突破。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は1.2億円の赤字となった。21年12月期業績は非開示。「WealthNavi(ウェルスナビ)」の機能拡充は、1月に「WealthNavi for SBI証券」における「資金移動サービス」の提供開始、5月にオンラインで本人確認が完結する新機能「クイック本人確認機能」を追加したほか、10月に「北國おまかせNavi」の新機能として「定期受取機能」の提供を開始。
9279 ギフト
横浜家系ラーメン『町田商店』や、麺やスープなどの食材を提供するプロデュース事業を展開。6月14日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常利益は前年同期比73.9%増の5.5億円に拡大し、従来予想の4.5億円を上回って着地。通期計画の11.3億円に対する進捗率は48.9%にとどまり、前年同期の62.1%も下回った。
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こだわりレーティング |
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06月16日(水)分
1720 |
東急建設 |
東海東京 |
Neutral→OP格上げ |
890円→1000円 |
2181 |
パーソルHD |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
2800円→2950円 |
3086 |
Jフロント |
SMBC日興 |
1継続 |
1300円→1400円 |
3349 |
コスモス薬品 |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
17000円→18000円 |
3436 |
SUMCO |
モルガンS |
Overweight継続 |
2900円→3000円 |
4004 |
昭和電工 |
みずほ |
買い継続 |
3000円→4000円 |
4188 |
三菱ケミカルHD |
SBI |
買い継続 |
1200円→1250円 |
4208 |
宇部興産 |
野村 |
Buy継続 |
2380円→2620円 |
4768 |
大塚商会 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
6300円→6930円 |
4849 |
エンジャパン |
ジェフリーズ |
Hold→Buy格上げ |
3700円→4500円 |
4902 |
コニカミノルタ |
マッコーリー |
OP継続 |
850円→895円 |
5105 |
TOYOTIRE |
SMBC日興 |
1継続 |
2300円→2700円 |
5105 |
TOYOTIRE |
GS |
買い継続 |
2500円→2700円 |
5201 |
AGC |
三菱UFJMS |
Overweight継続 |
4100円→5500円 |
6387 |
サムコ |
東海東京 |
Neutral→OP格上げ |
3000円→4200円 |
6481 |
THK |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
3600円→4300円 |
6954 |
ファナック |
みずほ |
買い継続 |
32000円→33500円 |
7095 |
Macbee |
水戸 |
A継続 |
6500円→8900円 |
7595 |
アルゴグラフィックス |
三菱UFJMS |
Buy継続 |
3690円→3740円 |
7741 |
HOYA |
SMBC日興 |
1継続 |
15000円→16500円 |
8113 |
ユニチャーム |
マッコーリー |
OP継続 |
6200円→6300円 |
8515 |
アイフル |
ジェフリーズ |
新規Buy |
460円 |
8725 |
MS&AD |
大和 |
1継続 |
4100円→4300円 |
9021 |
JR西日本 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
7350円→8000円 |
9022 |
JR東海 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
19600円→20700円 |
9101 |
日本郵船 |
みずほ |
買い継続 |
3600円→6000円 |
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