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令和3年6月10日(木)
06月09日現在海外相場 |
NYダウ |
34447ドル |
−152ドル |
ナスダック指数 |
13911P |
−13P |
CME日経先物 |
28825円 |
−15円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎様子見姿勢でも
日経平均株価は2万9000円近辺でさまよう動きとなっています。2万9000円が心理的な節目とされ、上値メドとして意識されているとの指摘もあるようです。米国株、NYダウが5月7日の史上最高値である3万4777ドルを前に揉み合っていることもあり、日本株も上値を買い上がるだけのパワーが出てこないと言うことのようです。
ただ、下値も売り辛いと言うことで、その最大の背景はやはり足元で新型コロナワクチンの接種が進展していることだと言えます。先日も1日でトータルで100万回の接種が行われたとして、政府が掲げる1日の接種回数を達成できたとして、今後の接種加速に期待する動きが出ているようです。
日経平均株価と言う指数自体は動意薄のようですが、ただコロナワクチン接種進展による影響は物色の流れに変化をもたらしていると、今朝の日経の記事でも紹介されていました。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展を材料に、関連銘柄が大きく動き始めたと記しています。
日本でも、いよいよワクチン相場に本格的に火がついたとみられるとのことで先日9日の東京株式市場では、狭い値幅でもみあった日経平均株価を尻目に、外食やアパレル、不動産、レジャーなどコロナ禍によって業績も株価も大きな痛手を被ってきた銘柄の株価が急騰し、値上がり率上位にずらりと並んでいます。
その買いの手掛かりは、ワクチン接種率の上昇で、英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、日本の総人口に占めるワクチン接種率は6日時点ではじめて10%を突破。ワクチン接種では日本よりも3〜5カ月先行した欧米主要市場では、ひとつの法則があるようです。接種率が10%を超えたあたりから外食やレジャー、運輸に代表される「リオープン(経済再開)銘柄」が動意づき、それまで出遅れていた株価の水準訂正が本格化すると言う見方に沿った物色の流れになっているようです。
米国はワクチン接種率が10%を超えた2月中旬から20%に達した3月中旬にかけてリオープン銘柄は「棒上げ」といえる対指数のアウトパフォームを示し、それから2カ月以上たった今でも値を保っている状況です。そこからワクチン接種が約1カ月遅れたフランスやドイツも同様の現象が起きています。
欧米で起きたことは日本でも起きると言うことで、日本では接種率が10%に到達する前の先週半ばからフライング気味に買いが入り始めており、電鉄株や百貨店株などが年初来高値を更新してきました。問題はこのワクチン相場の「賞味期限」はということになりますが、市場では「2〜3週間程度の短期的な反発にとどまる」との声が少なくないとの見方があるようです。
一方で「日本のワクチン相場は少なくとも7月半ばの4〜6月期決算発表が始まるタイミングまでは続くだろう」との見方もあるようです。いずれにしても、ワクチン接種進展で日本経済が正常化する流れの中で、株式市場でもこれまで置いておかれた銘柄への物色が拡大する傾向は暫く続くことになりそうです。日経平均株価部は引き続き2万9000円以下での押し目買いが有効になりそうです。
3093 トレジャー・ファクトリー
家電、家具、雑貨など総合リユース軸に衣料、スポーツなど専門業態の展開加速。6月8日、5月既存店売上高は前年同月比24.7%増。4月14日、21年2月期の連結経常利益は前の期比82.5%減の1.7億円に落ち込んだが、22年2月期は前期比4.7倍の8.1億円にV字回復する見通し。今期の年間配当は前期比6円増の16円に大幅増配する方針。
4527 ロート製薬
一般用医薬品の目薬で世界首位。『肌研』が急成長しスキンケアが柱に。アジアなど海外積極進出。6月8日、天藤製薬の株式を取得し子会社化する。5月12日、21年3月期の連結経常利益は前の期比5.2%増の239億円に伸びたが、22年3月期は前期比0.0%減の239億円とほぼ横ばい見通し。前期の年間配当を27円→28円(前の期は26円)に増額し、今期も前期比2円増の30円に増配する方針。
4880 セルソース
脂肪・血液由来の細胞の加工受託など再生医療、化粧品開発・販売などコンシューマー事業展開。6月8日、特許取得の血液由来成分「PFC-FD」が埼玉西武ライオンズの医療サポートのひとつとして導入。3月15日、21年10月期第1四半期(20年11月-21年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比46.3%増の1.8億円に拡大し、通期計画の5.7億円に対する進捗率は31.6%となり、前年同期の29.9%とほぼ同水準。
5201 AGC
三菱系。ディスプレー、建築、自動車でガラス世界級。アジアで化学品拡大。5G関連素材育成。6月8日、バイオンテックから新型コロナワクチンの原材料であるプラスミドDNAの製造を受託。5月7日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比2.8倍の441億円に急拡大し、通期計画の1420億円に対する進捗率は31.1%に達し、5年平均の24.3%も上回った。
6728 アルバック
真空技術を中核に半導体や有機EL含むFPDの製造装置を展開。スパッタリング装置で有力。。6月8日、21年6月期第4四半期に投資有価証券売却益25.2億円を特別利益に計上する。5月14日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比32.7%減の101億円に落ち込んだ。通期の同利益を従来予想の160億円→165億円(前期は180億円)に3.1%上方修正し、減益率が11.4%減→8.6%減に縮小する見通し。
6859 エスペック
気温・湿度等の環境変化の影響を分析する環境試験器のトップ。電池、半導体の試験器も展開。6月8日、発行済み株式数(自社株を除く)の2.16%にあたる50万株(金額で10億6650万円)を上限に、6月9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比27.8%減の28.4億円になったが、従来予想の21億円を上回って着地。22年3月期は前期比19.7%増の34億円に伸びる見通し。前期の年間配当を48円→51円(前の期は68円)に増額し、今期も前期比9円増の60円に増配する方針。
7636 ハンズマン
宮崎地盤に九州で展開する中堅ホームセンター。6月8日、5月既存店売上高は前年同月比10.3%増と2ヵ月連続で前年実績を上回った。5月14日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比37.1%増の22.3億円に拡大し、通期計画の27.7億円に対する進捗率は80.6%に達し、5年平均の69.3%も上回った。
9759 NSD
情報サービス業大手。独立系のソフト開発会社で、金融機関向けシステムに定評。高収益誇る。6月8日、5月売上高は前年同月比6.9%増。5月10日、21年3月期の連結経常利益は前の期比3.0%増の99.5億円になり、22年3月期も前期比1.5%増の101億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通し。11期連続増収、10期連続増益。
3843 フリービット
ネット接続業者向けにインフラ提供サービスを展開。6月8日、21年4月期の連結経常利益を従来予想の23億円→36.6億円(前の期は24.8億円)に59.2%上方修正し、一転して47.6%増益を見込み、一気に2期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
4996 クミアイ化学工業
全農系で農薬専業首位級。イハラケミカル合併で化成品強化、農業用ドローンベンチャーに出資。6月8日、21年10月期の連結経常利益を従来予想の92億円→106億円(前期は99.1億円)に15.2%上方修正し、一転して6.9%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通し。11-4月期(上期)の連結経常利益も従来予想の43億円→64.5億円(前年同期は54.7億円)に50.0%上方修正し、一転して17.9%増益見通し。
9262 シルバーライフ
高齢者向け配食サービスのFC本部運営が柱。6月8日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の経常利益(非連結)は前年同期比11.0%増の8.4億円に伸びた。通期の同利益を従来予想の7.7億円→9億円(前期は10.8億円)に16.9%上方修正し、減益率が29.1%減→17.1%減に縮小する見通し。
2150 ケアネット
医師向け情報サイトを通じ製薬の営業支援。DVD、動画配信による医師教育コンテンツ提供も。5月13日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の8.6億円に急拡大。併せて、通期の同利益を従来予想の16.9億円→22.2億円(前期は15億円)に31.3%上方修正し、増益率が12.4%増→47.5%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
2477 手間いらず
宿泊施設向け予約管理システム販売が主力。ホテルのネット予約事業も。商品比較サイトが祖業。4月30日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比1.1%減の8.7億円となり、通期計画の11.8億円に対する進捗率は74.0%となり、5年平均の74.2%とほぼ同水準。
3387 クリエイト・レストランツHD
SC(ショッピングセンター)内にレストランやカフェ展開。M&A積極。上場子会社にSFP。4月14日、21年2月期の連結最終損益は138億円の赤字(前の期は12億円の黒字)に転落したが、22年2月期は25億円の黒字に急浮上する見通し。従来未定としていた前期の期末一括配当を見送るとし、今期の年間配当は未定。
3798 ULSグループ
ITシステムのコンサル、設計、構築担う。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比6.4%増の14.1億円になり、22年3月期も前期比12.8%増の16億円に伸びを見込み、10期連続で過去最高益を更新する見通し。5期連続増収、10期連続増益。
3804 システムディ
特定業種特化のソフトを開発販売。6月7日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常利益を従来予想の3.3億円→4.8億円(前年同期は5.6億円)に46.2%上方修正し、減益率が41.5%減→14.4%減に縮小する見通し。通期の経常利益は従来予想の7.7億円(前期は7.2億円)を据え置いた。
3994 マネーフォワード
個人向け家計簿アプリ『マネーフォワード』と法人向けの『MFクラウド』シリーズが2本柱。6月7日、東証が14日付で東証1部に市場変更する。4月13日、21年11月期第1四半期連結業績は経常利益で0.74億円の黒字化。21年11月期連結業績は30.3%増収、経常利益は12.61億円の赤字。前期比では50.3%増収となる。『マネーフォワード クラウド』シリーズ等を提供するMoney Forward Businessドメイン、『マネーフォワード ME』等を提供するMoney Forward Homeドメイン、金融機関・事業会社のお客様向けにサービス開発を行うMoney Forward Xドメイン、『マネーフォワード ケッサイ』等のファイナンス事業を行うMoney Forward Financeドメインにおける、事業基盤の拡大を見込んでいる。
4350 メディカルシステムネットワーク
薬局向け医薬品情報仲介が祖業の調剤薬局持株会社。5月7日、。21年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の34.7億円に急拡大し、22年3月期も前期比15.0%増の40億円に伸びを見込み、6期ぶりに過去最高益を更新する見通し。3期連続増益。
4568 第一三共
国内製薬大手。循環器と感染症薬強い。英アストラゼネカ社と提携し、がん領域の開拓中。4月27日、21年3月期の連結税引き前利益は前の期比47.5%減の741億円に落ち込み、22年3月期も前期比5.6%減の700億円に減る見通し。今期の年間配当は27円とする方針で、前期の株式分割を考慮した実質配当は前期配当と変わらない。
4883 モダリス
遺伝子治療薬の創薬ベンチャーで切断しない独自のゲノム編集技術に強み。研究拠点は米国に。5月6日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は2.4億円の赤字(前年同期は1.1億円の赤字)に赤字幅が拡大。
4933 I-ne
ヘアケア『ボタニスト』と、ヘアアイロン『サロニア』が両軸。デジタルマーケティングに強み。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は9.3億円となり、1-6月期(上期)計画の2億円に対する進捗率が468.5%とすでに上回った。
6035 アイ・アールジャパンHD
企業のIRとSR(株主情報)に特化したコンサル業務。5月10日、21年3月期の連結経常利益は前の期比12.7%増の40.7億円に伸び、22年3月期も前期比47.2%増の59.9億円に拡大を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通し。12期連続増収、7期連続増益。今期の年間配当は前期比28円増の113円に増配する方針。
6325 タカキタ
飼料系農機が主で風力発電用軸受けも。クボタ、井関農機、ヤンマー等と関係強化。収益上期集中。4月28日、21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比8.3%増の4.5億円に伸びたが、22年3月期は前期比4.4%減の4.3億円に減る見通し。
6779 日本電波工業
水晶デバイスで世界2位級。車載用が主体、日中マレーシアで生産。構造改革など経営再建中。5月14日、21年3月期の連結税引き前損益は25.9億円の黒字(前の期は86.4億円の赤字)に浮上したが、22年3月期の同利益は前期比11.3%減の23億円に減る見通し。今期の年間配当は未定。
7060 ギークス
フリーランスIT人材紹介が柱。エンジニア活用したゲーム開発、人材教育サービスにも注力。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比5.6%増の7.1億円に伸び、22年3月期も前期比40.3%増の10億円に拡大を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通し。5期連続増益。
7065 ユーピーアール
物流、製造現場向け箱型荷台(パレット)等をレンタル・販売。IT事業も。東南アジアに拠点網。4月14日、21年8月期第2四半期累計(20年9月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比37.8%減の4.7億円に落ち込み、通期計画の11.1億円に対する進捗率は42.9%にとどまり、さらに前年同期の55.8%も下回った。
7609 ダイトロン
電子部品中堅卸。製販一体推進。半導体など製造装置も。自社製品比率3割目標。米国に工場。5月7日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.2%減の8.2億円に減った。1-6月期(上期)の同利益を従来予想の12億円→14億円(前年同期は12.6億円)に16.7%上方修正し、一転して10.6%増益見通し。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の26億円→27.5億円(前期は24.3億円)に5.8%上方修正し、増益率が6.7%増→12.9%増に拡大する見通し。
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こだわりレーティング |
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06月09日(水)分
1878 |
大東建託 |
みずほ |
買い継続 |
13000円→13400円 |
2678 |
アスクル |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
2250円→2500円 |
3002 |
グンゼ |
岩井コスモ |
A継続 |
5000円→5300円 |
3179 |
シュッピン |
水戸 |
B+→A格上げ |
1200円→1300円 |
4523 |
エーザイ |
シティG |
1継続 |
8800円→20000円 |
4523 |
エーザイ |
野村 |
Buy継続 |
15000円→18000円 |
4971 |
メック |
SBI |
買い継続 |
3500円→3700円 |
5384 |
フジミインコ |
SBI |
買い継続 |
5200円→6000円 |
5706 |
三井金属鉱業 |
ジェフリーズ |
Hold→Buy格上げ |
4300円 |
6370 |
栗田工業 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
4900円→5700円 |
6501 |
日立 |
マッコーリー |
OP継続 |
7700円→8025円 |
6724 |
セイコーエプソン |
岡三 |
強気継続 |
2100円→2400円 |
6925 |
ウシオ電機 |
マッコーリー |
OP継続 |
1900円→2460円 |
6967 |
新光電気工業 |
メリル |
買い継続 |
4200円→4600円 |
7199 |
プレミアグループ |
東海東京 |
OP継続 |
2750円→5950円 |
7259 |
アイシン |
モルガンS |
Overweight継続 |
5000円→6000円 |
7731 |
ニコン |
メリル |
中立→買い格上げ |
1150円→1450円 |
8113 |
ユニチャーム |
岡三 |
強気継続 |
5600円→5700円 |
8309 |
三井住友トラストHD |
野村 |
Buy継続 |
5400円→6100円 |
8316 |
三井住友FG |
野村 |
Buy継続 |
5400円→6300円 |
8801 |
三井不動産 |
モルガンS |
Overweight継続 |
3100円→3300円 |
8986 |
大和リビング |
みずほ |
買い継続 |
105000円→135000円 |
9064 |
ヤマトHD |
SMBC日興 |
1継続 |
3700円→3800円 |
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