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令和3年6月21日(月)
06月18日現在海外相場 |
NYダウ |
33290ドル |
−533ドル |
ナスダック指数 |
14030P |
−130P |
CME日経先物 |
28515円 |
−415円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎米国株波乱
米国株が波乱の展開となっています。先週末の6月18日には2022年の利上げを示唆する高官の発言を受けて、NYダウが533ドル、1.6%下落しています。市場では金融緩和の継続を見越した従来シナリオを見直す動きが広がっているとのことで、投資家はコロナ禍からの回復後の持続的な経済成長には確信を持てずにいると日経では指摘しています。
米セントルイス連銀のブラード総裁はインフレの予想が米金融当局の2%目標を上回っていることを踏まえ、来年に利上げを開始するのが適切かもしれないとの考えを示しています。ブラード総裁は18日のCNBCとのインタビューで、16日公表された最新の金利予測分布図(ドット・プロット)に言及し、「私は2022年終盤の開始を予測している」と述べています。この「インフレが加速すれば22年後半にも最初の利上げをするだろう」とするブラード総裁の発言が市場で波紋を呼んだ訳で、先週16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で前倒しとなった23年の利上げ開始予想よりさらに早い訳で、市場では「利上げ」を巡り思惑が錯綜、これが波乱の要因となっているようです。
そのNYダウですが、シティグループが12日続落するなど金融中心に景気敏感株が総崩れとなっており、米長期金利の低下にもかかわらず、アップルやフェイスブックなど主力ハイテク株も売られています。金融市場では仮に利上げが前倒しとなれば、その前に実施される国債などを買い入れる量的緩和の縮小(テーパリング)の開始時期も早まることになります。9月決定・11月開始(バークレイズ)、9月決定・10月あるいは11月開始(エバコアISI)と、これまで少数派だった年内の開始予想が増えつつあるとのことで、22年ではなく21年にこのテーパリングが実施され、1年以上にわたる株高を演出してきたFRBのバランスシートの規模拡大の鈍化に身構えざるを得ない状況だと言えます。
これまでは経済成長と低金利が併存するゴルディロックス相場が相場を押し上げて来たのですが、一方の低金利が終了するとなると、株価を押し上げてきた原動力が欠けることになり、これまでの米国株の上昇トレンドの終わりの始まりとなるのかどうか、市場は固唾を飲んで見守ることになります。一部で今回のブラード総裁の発言は単なるガス抜き的なもので、これまでの上昇相場の一時的な調整で済むと言う楽観的な見方も依然として支配的であるのは間違いありません。いずれにしても、利上げを市場がどう判断するのは、市場金利が判断することになる訳で、景気減速を織り込み過ぎとの指摘も出ている債券市場で今後、長期金利に下げ止まりの兆しが出てくるのかどうかが短期的な焦点となるようです。
18日のシカゴCME日経先物が2万8515円と大証比で400円程度下げています。25日移動平均線が2万8767円ですから、このまま行けば5月末から6月中旬まで揉み合ったゾーンを下抜けてしまい、2万8000円われ水準までの下押しが警戒されることになりそうです。これも米国株次第と言うことになりますが、目先は全体相場よりも個別株に特化した売買が有効になりそうで、相場の安定を待って下値を狙いたいところです。
2461 ファンコミュニケーションズ
アフィリエイト(成果報酬型)広告で業界首位級。A8やネンドなどのサービスを運用。6月17日、発行済み株式数(自社株を除く)の4.09%にあたる300万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月18日から10月18日まで。5月10日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比24.2%減の6.5億円に減ったが、1-6月期(上期)計画の13.1億円に対する進捗率は50.3%となり、5年平均の49.1%とほぼ同水準。
3446 ジェイテックコーポレーション
研究・実験施設向け高精度X線集光ミラーと各種自動細胞培養装置が2本柱の研究開発型企業。6月17日、中小企業庁が公募した令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に2次元集光X線ミラーの共同研究が採択。5月14日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常損益(非連結)は2億4800万円の赤字(前年同期は1億7500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
3922 PRTIMES
プレスリリース配信サイト『PR TIMES』を運営。6月1日、福島民報社と業務提携。6月17日、東奥日報社と業務提携。6月3日、フューチャーベンチャーキャピタル <8462> [JQ]とファンドの投資先企業へのPR支援などで業務提携。4月13日、22年2月期連結業績は25.2%増収、34.6%経常増益を見込む。7期連続最高益更新。4月12日、総合ゲーム情報サイト「ファミ通.com」がPR TIMESパートナーメディアに追加。ゲーム関連プレスリリースを掲載開始。
4674 クレスコ
受託によるソフト開発主力、金融系に強い。情報家電などの組み込み開発も手がける。独立系。6月17日、業務アプリケーション開発を手掛けるOECの全株式を取得し子会社化する。5月10日、21年3月期の連結経常利益は前の期比10.5%増の41億円になり、従来予想の36億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。22年3月期も前期比2.4%増の42億円に伸びを見込み、10期連続で過去最高益を更新する見通し。12期連続増収、増益。
9757 船井総研HD
経営コンサル大手。中小企業向け成長支援型コンサルに特色。住宅・不動産、医療業界等に強み。6月17日、子会社船井総研ロジが世界有数のオンライン旅行会社Trip.comグループ、クリップス社と業務連携し、顧客企業に対して越境ECビジネスを推進する。5月7日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の17.3億円に伸び、1-6月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は61.9%に達し、5年平均の51.3%も上回った。
4028 石原産業
探鉱で発祥、塗料用等の酸化チタン大手。農薬は下期比重大。四日市工場の土壌汚染で対応続く。5月11日、22年3月期の連結業績予想で、売上高1030億円(会計基準変更のため比較なし)、営業利益63億円(同21.8%増)、純利益36億円(同6.7%増)と大幅営業増益を見込む。
4082 第一稀元素化学工
自動車排ガス浄化触媒、電材向けジルコニウム化合物の首位メーカー。燃料電池用途開発に注力。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比31.3%減の21.3億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比45.5%増の31億円にV字回復する見通し。同時に、今期の年間配当は前期比2円増の20円に増配する方針。
4584 ジーンテクノサイエンス
北大発創薬ベンチャー。がん、免疫系中心にバイオ後続品を開発。5月13日、21年3月期の連結最終損益は10億円の赤字(前の期は73.1億円の赤字)に赤字幅が縮小したが、22年3月期は17.4億円の赤字に赤字幅が拡大する見通し。15期連続赤字。
4881 ファンペップ
大阪大医研発。患者の体内で抗体の産生を誘導する抗体誘導ペプチドを用いた医薬品を開発。6月16日、機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍患者を対象とする第3相臨床試験を開始。これに伴うマイルストーン収入は1.2億円に確定。通期業績予想には織り込み済み。5月12日、21年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は1.4億円の赤字。
6171 土木管理総合試験
土木建設工事に必要な試験・調査・分析を行う試験総合サービスと地盤補強サービスが2本柱。5月13日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比1.6%減の1.2億円となり、1-6月期(上期)計画の1.4億円に対する進捗率は83.9%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
6191 エアトリ
航空券予約サイト『エアトリ』運営。子会社にまぐまぐ。オフショア開発や投資事業も展開。5月14日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結税引き前損益は19.5億円の黒字(前年同期は14.2億円の赤字)に浮上し、通期計画の12.4億円に対する進捗率が157.7%とすでに上回った。
6584 三桜工業
自動車用の各種チューブや集合配管などを製造、国内シェア約4割。独立系。世界に工場多数。5月21日、従来未定としていた22年3月期の上期配当を12.5円(前年同期は3円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も12.5円実施する方針。年間配当は前期比10円増の25円に増配。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比20.3%減の37.6億円になったが、22年3月期は前期比83.2%増の69億円に拡大を見込み、11期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
6616 トレックス・セミコンダクター
アナログ電源ICメーカー。車載や産機向けに強み。16年に筆頭株主の受託製造会社を子会社化。5月17日、21年3月期の連結経常利益は前の期比78.4%増の12億円に伸び、22年3月期も前期比65.8%増の20億円に拡大を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通し。同時に、今期の年間配当は前期比4円増の40円に増配する方針。
6844 新電元工業
車載・産業用パワー半導体やホンダ向け等2輪用電装品を展開。飯能から朝霞へ21年事業所移転。5月12日、21年3月期の連結経常損益は11.6億円の赤字(前の期は15.9億円の黒字)に転落したが、従来予想の14億円の赤字を上振れて着地。22年3月期は42億円の黒字に急浮上する見通し。今期の年間配当は100円で、2期ぶりに復配する方針。
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こだわりレーティング |
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06月18日(金)分
1973 |
NESIC |
水戸 |
B+→A格上げ |
2200円→2400円 |
2587 |
サントリーBF |
岡三 |
強気継続 |
4900円→5000円 |
3038 |
神戸物産 |
岩井コスモ |
A継続 |
3600円→3800円 |
3116 |
トヨタ紡織 |
モルガンS |
Overweight継続 |
2200円→2800円 |
3180 |
ビューティガレージ |
いちよし |
A継続 |
4000円→6000円 |
3436 |
SUMCO |
SMBC日興 |
1継続 |
2800円→3000円 |
3480 |
J.S.B. |
岩井コスモ |
A継続 |
3500円→4450円 |
4063 |
信越化学工業 |
SMBC日興 |
1継続 |
20500円→23000円 |
4186 |
東京応化工業 |
SMBC日興 |
1継続 |
7400円→8800円 |
4188 |
三菱ケミカルHD |
東海東京 |
Neutral→OP格上げ |
530円→1090円 |
4523 |
エーザイ |
JPモルガン |
Neutral→Overweight格上げ |
8400円→14000円 |
4733 |
OBC |
JPモルガン |
新規Overweight |
9000円 |
4971 |
メック |
東海東京 |
Neutral→OP格上げ |
1900円→4500円 |
6178 |
日本郵政 |
GS |
買い継続 |
840円→1040円 |
6395 |
タダノ |
みずほ |
新規買い |
1400円 |
6644 |
大崎電気工業 |
いちよし |
B→A格上げ |
650円→800円 |
6920 |
レーザーテック |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
22300円→25000円 |
6951 |
日本電子 |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
7000円→7500円 |
6966 |
三井ハイテック |
三菱UFJMS |
Hold→Buy格上げ |
4400円→8000円 |
7701 |
島津製作所 |
SMBC日興 |
1継続 |
4100円→5700円 |
7741 |
HOYA |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
15000円→17000円 |
8136 |
サンリオ |
東海東京 |
新規OP |
2620円 |
8306 |
三菱UFJFG |
JPモルガン |
Overweight継続 |
800円→900円 |
8411 |
みずほFG |
岩井コスモ |
新規A |
2000円 |
9766 |
コナミ |
SMBC日興 |
1継続 |
7300円→8300円 |
9793 |
ダイセキ |
SMBC日興 |
新規1 |
5200円 |
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