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令和3年6月22日(火)
06月21日現在海外相場 |
NYダウ |
33876ドル |
+586ドル |
ナスダック指数 |
14141P |
+111P |
CME日経先物 |
28690円 |
+670円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎米国株反発
米国株が波乱の展開になっています。先週末には米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ前倒しへの警戒感が台頭し、NYダウは前週後半、1000ドル超下落しましたが、週明けのこの日は新規の手掛かり材料難の中、利益確定の売りの後を受けた買い戻しが優勢となっています。又、前週の株売りは「行き過ぎだった」との声も聞かれ、下げが目立っていた景気敏感株を中心に買い直されています。
前週末の18日の金曜日にNYダウは533ドル安となりましたが週明け21日は600ドルを超える上昇と、18日の下げ分を埋めてしまう動きとなっており、米金融当局の要人の利上げ前倒し発言を打ち消すかのような動きになっています。実際に要人の発言で相場が変動し易い状況ですが、市場にはFRB高官の発言を見極めたいとの声も多く、今週は米東部時間の21日15時にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の講演が予定され、22日にはパウエルFRB議長が米下院で議会証言に臨む予定です。両氏とも利上げに慎重な考えを強調してきただけに「ハト派的な発言が見込まれ、前週末の株売りを受けて持ち高調整の買いが入った」と言うのが週明けのこの日の反発の背景のようです。
当然、日本株もこの米国株の動きに合わせる展開になりそうですが、シカゴCME日経先物を見る限りでは前日の大証比で500円高程度の動きとなっています。日経平均株価は昨日一時2万8000円を割り込む動きとなりました。1000円を超える下げ幅となった訳ですが、売りの背景には「日本株をまとめて売買する海外投資家の売り圧力が強い。」との観測もあるようで、指数に影響を及ぼす銘柄の売りが影響したようです。
米国の金融緩和終了のお知らせを関知した海外勢が、アジア株の中でそれなりのポジションを持っていた日本株をまとめて売ったと言うことのようで、アジア株の中でも日本株が突出して下げる結果になっています。5月後半から6月中旬に掛けて揉み合いゾーンの展開が続き、直近でそのゾーンを上抜けて行くタイミングだっただけに、個人投資家などもどちらかと言えば「強気」に傾きかけていた訳で、この米国発の売り材料が投資家の強気心理を砕いてしまった感があるのは確かです。
結局は米国株次第と言う側面を見せつけた格好ですが、ただ、今回の調整はこれまでの楽観の修正で一時的にとどまるとの見方も一方ではあるようです。米国市場で前週発せられた利上げ前倒しと言った「タカ派」(金融引き締め)的な発言の逆の内容を金融当局の要人が発言すれば、相場の流れは大きく変化することになるだけに、目先はこの辺りの情報を吟味して対応する必要がありそうです。ただ、指数の動きに翻弄されないように、個別株の下値を丁寧に仕込む戦略が有効になりそうです。
2151 タケエイ
建設関連産業廃棄物の中間処理、再資源化から最終処分までの一貫処理に強み。6月18日、千葉県東金市で木質バイオマス発電事業への参入を計画。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比28.7%増の38.9億円になり、22年3月期も前期比11.5%増の43.4億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、3期連続増益。
2413 エムスリー
ソニー関連会社。医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援。6月18日、子会社Medlive Technologyの支配喪失に伴う利益として22年3月期第1四半期に約100億円を営業利益に計上する。4月23日、21年3月期の連結税引き前利益は前の期比68.3%増の582億円に拡大し、20期連続で過去最高益を更新。22年3月期の業績見通しは非開示。
2477 手間いらず
宿泊施設向け予約管理システム販売が主力。ホテルのネット予約事業も。商品比較サイトが祖業。6月18日、東証が21日付で貸借銘柄に選定。4月30日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比1.1%減の8.7億円となり、通期計画の11.8億円に対する進捗率は74.0%となり、5年平均の74.2%とほぼ同水準。
3415 TOKYO BASE
国内ブランド特化型のセレクトショップと独自ブランド『UNITED TOKYO』店運営。6月18日、株主優待制度を新設。毎年1月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、オンラインストアや実店舗で利用できる10%割引優待券を保有株数に応じて2〜6枚贈呈する。4月14日、21年2月期の連結最終損益は1.1億円の赤字(前の期は9.3億円の黒字)に転落したが、決算期変更する22年1月期(11ヵ月の変則決算)は8.4億円の黒字に浮上する見通し。
4579 ラクオリア創薬
ファイザー日本法人の中央研究所が前身。6月18日、中国でカリウムイオン競合型アシッドブロッカーの新規用途に関する特許査定を取得。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は2.6億円の黒字(前年同期は2.6億円の赤字)に浮上し、通期計画の4.2億円に対する進捗率は62.8%。4月8日、導出先の韓国・HKイノエン社が胃食道逆流症治療薬「tegoprazan」の米国第1相臨床試験を開始。
6264 マルマエ
液晶、半導体、太陽電池製造装置の精密部品加工業。6月18日、5月受注残高は前年同月比70.3%増。3月30日、21年8月期連結業績は13.5%増収、19.9%経常増益を見込む。配当は2円増額。売上高は、半導体分野の市場が過去最高水準の活況であることと、FPD分野で市場が急回復し受注が増加していること、その他分野においても太陽電池製造装置向けの受注があったことなど。損益面は、売上高の増加と、採算性の低い受注が減ったことで当初想定に対し材料費が低くとどまることなど。
7545 西松屋チェーン
ベビー・子供衣料と生活雑貨のロードサイド大型店を全国展開。6月18日、22年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比29.5%増の47.8億円に伸び、3-8月期(上期)計画の70億円に対する進捗率は68.4%に達したものの、5年平均の82.4%を下回った。
2461 ファンコミュニケーションズ
アフィリエイト(成果報酬型)広告で業界首位級。A8やネンドなどのサービスを運用。6月17日、発行済み株式数(自社株を除く)の4.09%にあたる300万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は6月18日から10月18日まで。5月10日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比24.2%減の6.5億円に減ったが、1-6月期(上期)計画の13.1億円に対する進捗率は50.3%となり、5年平均の49.1%とほぼ同水準。
3436 SUMCO
旧住友金属と三菱マテリアルのシリコンウエハを統合、コマツ系も合流。半導体用世界首位級。5月11日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比20.6%減の94.7億円に減った。非開示だった1-6月期(上期)の業績予想は連結経常利益が前年同期比9.9%減の204億円に減る見通し。業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を16円(前年同期は18円)実施する方針。下期配当は引き続き未定。
4435 カオナビ
顔写真使う企業向け人材マネジメントシステムをクラウドで提供、リクルートの持分法会社。5月13日、21年3月期の経常損益(非連結)は1600万円の赤字(前の期は2億8000万円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来予想の6600万円の赤字を上回って着地。22年3月期は9300万円の黒字に浮上する見通し。
4499 Speee
データを活用したマーケティング支援と中古物件売却や外装リフォームの仲介サイトも運営。5月14日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比24.7%増の6億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の8.9億円→10.1億円(前期は6.7億円)に12.7%上方修正し、増益率が33.4%増→50.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
4971 メック
電子基板向け中心の薬品会社。銅表面処理剤が主力。研究開発型企業。中国、台湾などアジア強化。5月12日、1年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の10.3億円に急拡大。1-6月期(上期)の同利益を従来予想の11.5億円→18.5億円(前年同期は11.2億円)に60.9%上方修正し、増益率が2.1%増→64.3%増に拡大し、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通し。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→32億円(前期は23.8億円)に28.0%上方修正し、増益率が4.7%増→34.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
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こだわりレーティング |
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06月21日(月)分
1824 |
前田建設 |
野村 |
Buy継続 |
1100円→1130円 |
2151 |
タケエイ |
岩井コスモ |
A継続 |
1480円→1680円 |
2802 |
味の素 |
GS |
買い継続 |
2900円→3100円 |
4022 |
ラサ工業 |
岩井コスモ |
A継続 |
3150円→3250円 |
4078 |
堺化学 |
いちよし |
A継続 |
3100円→3300円 |
4901 |
富士フイルム |
岡三 |
強気継続 |
7000円→8800円 |
4911 |
資生堂 |
マッコーリー |
OP継続 |
9000円→9100円 |
5110 |
住友ゴム |
モルガンS |
Equalweight→Underweight格下げ |
1100円→1250円 |
5711 |
三菱マテリアル |
メリル |
UP→買い格上げ |
2580円→2900円 |
6807 |
日本航空電子 |
SMBC日興 |
2→1格上げ |
1600円→2400円 |
7354 |
DmMiX |
SMBC日興 |
1継続 |
4000円→4600円 |
7741 |
HOYA |
モルガンS |
Equalweight→Overweight格上げ |
12200円→17000円 |
8801 |
三井不動産 |
JPモルガン |
Neutral→Overweight格上げ |
2700円→3350円 |
8802 |
三菱地所 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2200円→2250円 |
8804 |
東京建物 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2150円→2300円 |
9005 |
東京急行電鉄 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
1700円→1800円 |
9201 |
JAL |
JPモルガン |
Overweight継続 |
2550円→3200円 |
9201 |
JAL |
モルガンS |
Overweight継続 |
2200円→3700円 |
9201 |
JAL |
GS |
買い継続 |
2900円→3000円 |
9202 |
ANA |
GS |
買い継続 |
2900円→3100円 |
9432 |
NTT |
岡三 |
中立→強気格上げ |
3000円→3500円 |
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