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令和3年6月25日(金)
06月24日現在海外相場 |
NYダウ |
34196ドル |
+322ドル |
ナスダック指数 |
14369P |
+97P |
CME日経先物 |
28980円 |
+180円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎材料不足
原油価格が上昇しています。24日の国内商品先物市場で原油は2年2カ月ぶりの高値水準となっているようで前日の23日のニューヨーク原油が上昇した流れを引き継いだ格好です。株式市場が注目する原油価格の指標的な存在である米国のWTI原油先物の期近物は6月10日に1バレル70ドル台に乗せた後、終始高値圏で推移しています。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が7月1日に予定する会合で協調減産の縮小を検討すると報じられていますが、野村証券では「限定的な増産にとどまらなければ、2022年前半には供給過剰に陥るだろう」と指摘しています。
ただ、一方では原油価格は今後1年から1年半の間にバレル当たり100ドルを突破する可能性があるとする見方も出ているようです。大手商品取引会社トラフィグラ・グループ(シンガポール)が予測したもので、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復に伴う需要の盛り返しが背景としています。
又、実際の原油の指標となる北海ブレント原油は、2年ぶりに75ドルを突破しています。コロナ対策に伴う制限措置から経済が開放されつつあり、ガソリンやディーゼル、ジェット燃料の需要が押し上げられているとのことです。現在は欧米が主にけん引する消費の回復や、新たな生産への「構造的な過小投資」がいっそうの価格上昇を後押しすると見ているようです。
100ドルまで上昇するのかどうかは別にしても、新型コロナウイルス感染が、ワクチン接種の進展で大きく抑制され、経済がコロナ禍前の水準に近づくと、当然のように原油の需要も高まることになります。供給サイドの問題もありますが、自然の流れでも原油高を見込む動きは強まるのかもしれません。
原油もそうですが、商品相場の上昇は各国にインフレ懸念を強める動きになりそうで、米国でもインフレを警戒し、金融当局が金融引き締めに動くのではないかと言った懸念が強まっています。先日の米国株の波乱の動きも金融当局の要人の発言からのものですが、いずれにしても、経済が正常化することで、当然商品の価格が上がりインフレを警戒する声は強まる訳で、インフレが米金融当局であるFRBや市場の想定を上回るとの見方も出ているようです。今後の相場を読み解く上でもこのインフレを警戒する市場の動向には注意する必要がありそうです。
その米国の金融政策を占う意味でも週末から来週に掛けてFRB(米連邦準備制度理事会)高官らの講演などが相次ぐこともあり、日本株相場としてもどうしても様子見ムードが強まる可能性があると言えそうです。一方で、新型コロナワクチン接種拡大による、経済正常化の期待から、下値を買う動きは強いようですから、日経平均株価は引き続き2万9000円台を意識する動きになりそうです。
4286 レッグス
飲料、食品、流通関連が主顧客。6月23日、トランジットジェネラルオフィスとコンテンツコラボレーションカフェ事業を展開する合弁会社を設立する。4月28日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比5.5倍の6.1億円に急拡大し、1-6月期(上期)計画の8.5億円に対する進捗率は72.8%に達し、5年平均の36.1%も上回った。
4440 ヴィッツ
組み込みソフト・自動運転用ソフト開発・販売。車載に強み、コンサル業務も。アイシン精機出資。6月23日、東証が24日付で貸借銘柄に選定。4月13日発表、20年8月期第二四半期連結業績では8.9%減収、28.2%経常増益となった。12-2月期は62%増益。20年8月期連結業績では8.8%増収、1.0%経常減益を見込む。前期より発生した不採算プロジェクトの対応等により売上高が伸び悩みんだが、外注政策の見直しと高収益事業へのシフトを進めることにより、営業利益率は大幅に向上。
4549 栄研化学
臨床検査薬大手。6月23日、小林製薬と認知機能スクリーニングキット「ニンテスト」販売に関する業務提携。4月28日、21年3月期の連結経常利益は前の期比44.1%増の68億円に拡大したが、22年3月期は前期比5.6%減の64.3億円に減る見通し。前期の年間配当を36円→41円(前の期は30円)に増額し、今期も41円を継続する方針。
4565 そーせいグループ
創薬ベンチャー。元ジェネンテック社長の田村眞一氏が創設。6月23日、バイオヘイブン社と提携中の新規低分子CGRP拮抗薬の第1相臨床試験を開始。マイルストーンと治験実施に伴う開発費を受領する。5月12日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前損益は10.5億円の赤字(前年同期は5億円の赤字)に赤字幅が拡大。5月19日、米ファイザーとの複数のターゲットを対象とした研究開発提携をよって見い出された3番目の新薬開発候補品(拒食症におけるMC4受容体拮抗薬)の臨床試験が開始。これに伴い、約5.4億円のマイルストーンを受領。
6235 オプトラン
光学薄膜装置を製販、プロセス設定とアフターサービスまでの一貫に強み、中国生産・販売が柱。6月23日、中国にALD成膜装置の新会社を設立。5月11日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比19.5%増の21.7億円に伸びたが、通期計画の90億円に対する進捗率は24.1%にとどまり、3年平均の29.8%も下回った。
1911 住友林業
別子銅山の植林事業が源流。木材建材卸、注文住宅、米豪など海外住宅の3本柱。持分に熊谷組。6月23日、21年12月期の連結経常利益を従来予想の800億円→1000億円に25.0%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せ。今期の上期配当を従来計画の25円→35円に大幅増額し、下期配当も従来計画の25円→35円に増額修正。年間配当は70円(前期は35円)。
9384 内外トランスライン
独立系の国際海上輸出混載首位。アジアはじめ豊富な仕向け地と運航頻度が強み。自己資本厚い。6月23日、21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益を従来予想の13.7億円→17.5億円(前年同期は6.3億円)に27.7%上方修正し、増益率が2.1倍→2.7倍に拡大し、従来の6期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せ。通期の経常利益は従来予想の24億円(前期は14.8億円)を据え置いた。
6905 コーセル
産業機器向け等スイッチング電源の標準品で国内2位。6月23日、21年5月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の34.3億円に急拡大し、22年5月期も前期比9.0%増の37.4億円に伸びる見通し。今期の年間配当は前期比10円増の27円に大幅増配する方針。
3446 ジェイテックコーポレーション
研究・実験施設向け高精度X線集光ミラーと各種自動細胞培養装置が2本柱の研究開発型企業。6月17日、中小企業庁が公募した令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に2次元集光X線ミラーの共同研究が採択。5月14日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常損益(非連結)は2億4800万円の赤字(前年同期は1億7500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
4431 スマレジ
スマホ使ったPOSレジアプリのクラウドサービス事業。21年4月期第3四半期業績では16.6%経常減益。6月11日、21年4月期の経常利益(非連結)は前の期比12.6%増の8.4億円に伸びたが、22年4月期は前期比29.7%減の5.9億円に減る見通し。
4584 ジーンテクノサイエンス
北大発創薬ベンチャー。がん、免疫系中心にバイオ後続品を開発。5月13日、21年3月期の連結最終損益は10億円の赤字(前の期は73.1億円の赤字)に赤字幅が縮小したが、22年3月期は17.4億円の赤字に赤字幅が拡大する見通し。15期連続赤字。
4934 プレミアアンチエイジング
基礎化粧品等の企画、開発、製造、販売。ストック型の定期通信販売や小売店向け卸売り展開。6月14日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常利益は前年同期非連結比5.4倍の44.1億円に急拡大し、通期計画の43.8億円に対する進捗率が100.8%とすでに上回り、さらに前年同期の50.1%も超えた。
6231 木村工機
業務用空調機器の開発、製造、販売。ヒートポンプ式に強みを持ち、工場などの産業向けが柱。5月14日、。21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比24.4%減の14.1億円になり、22年3月期も前期比3.9%減の13.5億円に減る見通し。
6232 自律制御システム研究
ドローン専業。画像処理技術による屋内自動飛行に注力。6月15日、日本郵便および日本郵政キャピタルと業務提携。郵便・物流領域での連携を強化する。また、日本郵政キャピタルを割当先とする125万9400株の第三者割当増資を実施する。発行価格は2382円。5月12日、21年3月期の連結最終損益は15.1億円の赤字(前の期非連結は2.3億円の黒字)に転落し、22年3月期は4.8億円の赤字に赤字幅が縮小する見通し。
6238 フリュー
プリントシール機シェア9割、消耗品シール販売やアプリ有料会員事業で稼ぐ。6月9日、スマートフォン向けゲーム「恋愛戦国ロマネスク」を今秋配信。6月16日、5月売上高は前年同月比82.5%増。5月13日、21年3月期の経常利益(非連結)は前の期比25.7%減の27.1億円になったが、従来予想の20億円を上回って着地。連結決算に移行する22年3月期の同利益は前期非連結比17.8%増の32億円に伸びる見通し。前期の年間配当を35円→36円(前の期は40円)に増額し、今期も前期比1円増の37円に増配する方針。
6533 Orchestra HD
企業向けデジタルマーケが柱。ユーザー属性に応じた企画・運用に強み。システム開発が急成長。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比70.1%増の3.7億円に拡大し、通期計画の8.6億円に対する進捗率は43.5%に達し、4年平均の29.5%も上回った。
6613 QDレーザ
半導体レーザー技術を活用したデバイスを開発、販売。視覚障害者向けアイウェアを育成。5月13日、21年3月期の最終損益(非連結)は8.7億円の赤字(前の期は12.4億円の赤字)に赤字幅が縮小し、22年3月期も5億円の赤字に赤字幅が縮小する見通しとなった。7期連続赤字になる。
7033 マネジメントソリューションズ(MSOL)
プロジェクトマネジメント(PM)実行支柱のコンサル。6月14日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常損益は2億9600万円の黒字(前年同期は7600万円の赤字)に浮上し、通期計画の8億4600万円に対する進捗率は35.0%。
7049 識学
独自組織運営理論『識学』による経営層向けコンサルが柱。4月14日、21年2月期の連結経常利益は前の期比29.4%減の1億9900万円になったが、22年2月期は前期比77.4%増の3億5300万円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通し。6期連続増収。
7092 Fast Fitness Japan
米国『エニタイム・フィットネス』ブランドの24時間無休フィットネス店舗を直営、FC展開。6月4日、東証が7日付で貸借銘柄に選定。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比20.3%減の22.5億円になったが、22年3月期は前期比10.9%増の25億円に伸びる見通し。
7094 NEXTONE
音楽コンテンツの著作権管理を展開。6月16日、デジタルコンテンツディストリビューション業務における新ブランド「ArtLed」を本格始動。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比83.1%増の5.4億円に伸び、22年3月期も前期比35.2%増の7.3億円に拡大を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、5期連続増益。
7095 MACBEEPLANET
Web広告データ分析・管理システム『ハニカム』展開。申し込み獲得等に伴う成果報酬で稼ぐ。6月11日、21年4月期の連結経常利益は前の期非連結比2.2倍の7.8億円に急拡大し、従来予想の6.1億円を上回って着地。22年4月期も前期比27.4%増の10億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通し。6期連続増収、増益。
7806 MTG
美容ローラー『リファ』EMS『シックスパッド』など健康美容機器手がけるファブレスメーカー。5月26日、発行済み株式数(自社株を除く)の1.26%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月27日から9月30日まで。5月14日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常損益は33.7億円の黒字(前年同期は18.5億円の赤字)に浮上。通期の同利益を従来予想の14億円→33億円(前期は16.7億円)に2.4倍上方修正し、一転して97.4%増益見通し。
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こだわりレーティング |
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06月24日(木)分
3150 |
グリムス |
いちよし |
B継続 |
1900円→2000円 |
4005 |
住友化学 |
モルガンS |
Overweight継続 |
700円→730円 |
4183 |
三井化学 |
モルガンS |
Overweight継続 |
4500円→4800円 |
4188 |
三菱ケミカルHD |
モルガンS |
Overweight継続 |
1200円→1250円 |
4565 |
そーせい |
SBI |
新規買い |
2500円 |
4922 |
コーセー |
モルガンS |
Overweight継続 |
16000円→20000円 |
6118 |
アイダエンジニアリング |
東海東京 |
新規OP |
1240円 |
6383 |
ダイフク |
メリル |
中立→買い格上げ |
12000円 |
7552 |
ハピネット |
東海東京 |
OP継続 |
1920円→2040円 |
7701 |
島津製作所 |
東海東京 |
OP継続 |
4700円→5400円 |
7832 |
バンナムHD |
東海東京 |
OP継続 |
11000円→11700円 |
7844 |
マーベラス |
東海東京 |
OP継続 |
1300円→1340円 |
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