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令和3年6月28日(月)
06月25日現在海外相場 |
NYダウ |
34433ドル |
+237ドル |
ナスダック指数 |
14360P |
−9P |
CME日経先物 |
29010円 |
−30円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎強弱感の対立
日経平均株価は先週末、辛うじて2万9000円台を回復して終えています。米インフラ投資期待などを背景にした海外株式相場の上昇を受けて、投資家が運用リスクをとる姿勢が優勢だったと言うのが日経の解説です。朝一番に300円近くまで上昇しましたが、戻り待ちの売りに押されて伸び悩み、2万9000円割れを買おうとするムードは強いのですが、上値を積極的に買い上がると言う雰囲気でもないようです。
日本株が米国株と強い相関関係を持っている事は誰しもが理解しているところですが、ただ米国株の強い動きと比べても、日本株の上値の重さが目立っています。日経平均株価の年初来高値は2月に3万467円まで付けましたが、まだ1000円超の開きがあります。既に米国株はナスダック指数が先日最高値を更新、NYダウも5月7日の史上最高値の3万4777ドルまで300ドル程度まで迫っています。
日本株のこの出遅れ感を一部、専門家の先生たちは、ワクチン接種の出遅れが目立っていると指摘しています。「米欧では早々に新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済再開への期待からバリュー(割安)株に買いが入ってきた。バリュー株の比率は欧米より日本株のほうが高く、ワクチン接種の遅れが上値を抑えてきた」とのことですが、果たしてそうなのでしょうか。
足元では日本のワクチン接種率は意外にも先進国の中では上位に入っており、その進展度合いからすると欧米を抜きんでる状況だと言えます。勿論、接種の絶対数ではまだ2割程度ですから、他の先進国の5割程度と比べますと、見劣りはするものの先行きの接種の状況を踏まえますと、「ワクチンガー」と批判するに当たらないと言うことになります。
問題はそこではなく、経済の正常化に向けた動きが先進国の中で出遅れていると言えます。実際に米国と比較した場合、直近の新規陽性者数は平均で1日1万2000人程度出ています。方や日本では1200人程度です。米国の人口が日本の約3倍とすると、4000人程度の感染者数が出ていることになります。
その米国の状況を見ると、既に大きなイベントでは観客を入れて開催していますし、最近活躍が目立っている大谷翔平さんのメジャーリーグでも海外中継を見ていると、観客が密に入っているようですし、マスクもしていないようです。これが正しいのかどうかは別にしても、この状況を踏まえても、経済の正常化の動きが日本ではあまりにも遅いと言うことになります。
東京都の1日の感染者数が先週に比べて100人程度増加したからと言って、お役人さんは再度「緊急事態宣言」を出すぞと脅しています。このような発言は行政のやり方を見ていると、経済の正常化には程遠いと言うことになります。未だに東京五輪中止を訴える人が多いようですし、メディアに煽動された国民の意識も依然として中止派が優勢だとするデータを上げていますが、欧米と比べて「さざ波」程度の感染者数の増減に一喜一憂する事は結果的に経済停滞を進め、延いては日本株の上値の重石になっていると言えるのかも知れません。日経平均株価は2万9000円を下値支持とする事が出来るのかがポイントになりそうです。
3038 神戸物産
冷凍食品など食材販売の『業務スーパー』をFC展開。6月24日、5月の単体売上高は前年同月比2.8%増の307億円、営業利益は同6.3%増の20億円。6月11日、21年10月期第2四半期累計(20年11月-21年4月)の連結経常利益は前年同期比21.9%増の151億円に伸びた。通期の同利益を従来予想の248億円→300億円(前期は236億円)に21.0%上方修正し、増益率が4.9%増→26.9%増に拡大し、従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
3900 クラウドワークス
国内最大級のクラウドソーシング会社。ネット上の人材マッチング事業と大企業向け事業が柱。6月24日、副業マッチングサービス「クラウドリンクス」で神戸市が募集する「行政支援獲得サポーター」の募集を開始。5月14日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の営業損益(非連結)は2億6300万円の黒字(前年同期連結は1500万円の赤字)に浮上し、従来予想の1億円の黒字を上回って着地。通期の同損益を従来予想の1億円の黒字→3億円の黒字(前期連結は2億9800万円の赤字)に3.0倍上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せ。
4113 田岡化学
住友化学系。染料、接着剤から医・農薬中間体など精密化学分野を拡大。6月24日、9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。最低投資金額は現在の5分の1に低下する。5月21日、21年3月期の連結経常利益は前の期比49.9%増の40.6億円に拡大したが、22年3月期は前期比8.9%減の37億円に減る見通し。今期の年間配当は前期比20円増の180円に増配する方針。
4978 リプロセル
東大・京大発ベンチャー。iPS試薬・モデル細胞、遺伝子改変等研究支援と再生医療の2本柱。6月24日、GMP-iPS細胞マスターセルバンク樹立サービスの強化に向けて米国子会社内に新施設を開設。5月12日、21年3月期の連結経常損益は7.8億円の赤字(前の期は8.9億円の赤字)に赤字幅が縮小し、22年3月期も1.5億円の赤字に赤字幅が縮小する見通しとなった。9期連続赤字。
6905 コーセル
産業機器向け等スイッチング電源の標準品で国内2位。6月24日、発行済み株式数(自社株を除く)の2.02%にあたる70万株(金額で7億8400万円)を上限に、6月25日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。6月23日、21年5月期の連結経常利益は前の期比2.1倍の34.3億円に急拡大し、22年5月期も前期比9.0%増の37.4億円に伸びる見通し。今期の年間配当は前期比10円増の27円に大幅増配する方針。
2148 アイティメディア
IT系ネットメディア運営。各種広告展開。6月24日、発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる40万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月1日から10月31日まで。4月30日、21年3月期の連結最終利益は前の期比60.9%増の12.5億円に拡大し、22年3月期も前期比25.9%増の15.8億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通し。3期連続増益。前期の年間配当を15円→16円(前の期は12円)に増額し、今期も前期比6円増の22円に増配する方針。
3981 ビーグリー
スマホ向け電子コミック配信サービス『まんが王国』運営。漫画家、出版社との直接契約に特徴。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期非連結比6.2%増の4.2億円に伸びた。1-6月期(上期)の同利益を従来予想の3.7億円→5.8億円(前年同期非連結は5.6億円)に55.9%上方修正し、一転して3.5%増益見通し。通期の経常利益は従来予想の12.1億円(前期は9.9億円)を据え置いた。
4022 ラサ工業
1907年の沖縄ラサ島リン鉱脈発見が起点。5月14日、21年3月期の連結経常利益は前の期比53.5%増の26.4億円に拡大したが、22年3月期は前期比13.2%減の23億円に減る見通し。前期の年間配当を40円→45円(前の期は40円)に増額し、今期も45円を継続する方針。
4293 セプテーニHD
ネット広告代理大手、傘下にスマホマーケ支援やCRM関連サービスも。4月27日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結最終利益は前年同期比2.3倍の15.8億円に急拡大。通期の同利益を従来予想の17.8億円→28.5億円(前期は14.6億円)に59.7%上方修正し、増益率が21.9%増→94.7%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
6254 野村マイクロ・サイエンス
超純水装置の大手。北興化学から分岐。5月26日 東証が6月2日付で市場1部に指定する。5月12日、21年3月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の36.3億円に拡大したが、22年3月期は前期比1.1%減の35.9億円に減る見通し。前期の年間配当を63円→65円(前の期は33円)に増額し、今期も65円を継続する方針。
6638 ミマキエンジニアリング
広告・看板向けインクジェット(IJ)プリンタで世界首位級。家電向け等産業用途開拓に重点。5月11日、21年3月期の連結経常利益は前の期比61.3%減の3.6億円に落ち込んだが、22年3月期は前期比4.5倍の16.4億円に急拡大する見通し。今期の年間配当は前期比7.5円増の15円に大幅増配する方針。
7351 グッドパッチ
企業のアプリやWebサービスを主にデザイン面で支援して開発。独子会社で欧州にも展開。4月14日、21年8月期第2四半期累計(20年9月-21年2月)の連結経常利益は前年同期比43.8%増の2億3000万円に拡大し、通期計画の2億9600万円に対する進捗率は77.7%となり、前年同期の75.8%とほぼ同水準。
7685 BUYSELLTECH
着物など高額品の出張買い取り展開、顧客はシニア層が主。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期非連結比3.2倍の6.3億円に急拡大し、通期計画の15.5億円に対する進捗率は40.6%に達し、さらに前年同期の21.3%も上回った。
9517 イーレックス
代理店通じた電力小売り主力。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比69.5%増の148億円に拡大したが、22年3月期は前期比22.6%減の115億円に減る見通し。今期の年間配当は前期比2円増の20円に増配する方針。
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こだわりレーティング |
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06月25日(金)分
3382 |
7&I-HD |
JPモルガン |
Overweight継続 |
5000円→5700円 |
4739 |
CTC |
みずほ |
買い継続 |
4570円→4660円 |
4848 |
フルキャストHD |
野村 |
Buy継続 |
2880円→2970円 |
6501 |
日立 |
メリル |
買い継続 |
7300円→7800円 |
6622 |
ダイヘン |
いちよし |
A継続 |
6500円→6700円 |
6728 |
アルバック |
岩井コスモ |
新規A |
7000円 |
7261 |
マツダ |
UBS |
Sell→Buy格上げ |
800円→1300円 |
9064 |
ヤマトHD |
モルガンS |
Overweight継続 |
3600円→4300円 |
9143 |
SGHD |
モルガンS |
Equalweight→Overweight格上げ |
2700円→3400円 |
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