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令和3年6月29日(火)
06月28日現在海外相場 |
NYダウ |
34283ドル |
−150ドル |
ナスダック指数 |
14500P |
+140P |
CME日経先物 |
28915円 |
−35円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ反落
週明けの日経平均株価は小幅に下げたものの2万9000円台を維持して終えています。丁度この水準が2万9072円の75日移動平均線と合致しているだけに動きが取れない展開のようで、更には直ぐ下値の2万8916円が25日線と移動平均線が混み合って来ています。6月21日に一旦2万8000円割れを示現したものの、5月後半から続く2万9000円を挟んでの動きが依然続いていると言うことなのかも知れません。
要は上にも下にも行けないような状況だと言えそうで、次の材料を待っている段階と言うことで、下値には新型コロナワクチン接種の進展で経済の正常化が進むと言った期待感がある一方で現状の感染者数の状況を踏まえると、何時当局が緊急事態宣言を発出するのかと言った警戒感も出ているようです。
東京五輪開催を直前に控えて、当局自体も感染者数の増加には神経質になっているようで、今は経済の正常化よりも感染者数をどれだけ抑え込むかに軸足を置いた政策を取ろうとしています。先日も西村経済再生担当相が新型コロナウイルス対策で福岡県など10都道府県に適用している「まん延防止等重点措置」について、全ての地域で7月11日の期限前には解除しない意向を示しています。
更に事によっては禁酒令も再発動すると言った脅しを述べるなど、根拠が希薄な酒の提供を禁止すると言った話が再度出すぞと脅しています。既に緊急事態宣言を意味もなく発出し、延長し、国民が呆れてしまう対策を取っている当局に対していい加減にしてくれとばかりに自由な行動を取って来ている訳で、重症化がし難いデルタ株などの感染が拡大することになっているようです。
正に逆効果な訳で、憲法で私権制限が出来ない日本では当局が単に口だけで脅しを掛けても有効ではなく、むしろ自由な国民の意思に働きかけて、感染拡大防止に協力して下さいと言った政策が効果を発揮するような気がします。あくまでも個人の勝手な意見ではあるのですが。
いずれにしても日本の経済正常化の道は厳しいようで、それが日本株の出遅れを招いていると言えそうです。尤もこれだけではなく、やはり米国株がもう一段の上昇が必要なのかも知れません。実際に米国市場では金融引き締めへの警戒感が強まっている訳で、米国株自体はナスダック指数も高値を更新し、NYダウ5月の高値までもう少しの水準と高い位置にあるのですが、金融引き締めが予想よりも前倒しすると言った不安が潜在的にあるようで、その点でも日本株の上値の重石になっているようです。
尤もこれらの懸念材料も日本株独自の動きを予見すると過度に不安視する必要はないのかも知れません。コロナワクチン接種が進展している割には株価に反応しないと言うことですが、今朝の日経の記事からですが、ワクチン接種率とサービス業の景況感指数(PMI)には、1つの法則があることが知られているそうです。欧米の先行事例をみると、ワクチン接種率が30%を超えた段階でサービス業のPMIが跳ね上がる傾向があるとのことです。
先週末のワクチン接種率は20%を突破、このままいけば日本のワクチン接種率は7月中に30%、9月中に50%を超える可能性があるとのことです。となれば、日本では飲食やレジャー、運輸、旅行、ホテルなど「リオープン(経済再開)銘柄」に資金が集まるワクチン相場の「第2弾」が期待できそうです。6月上旬の「第1弾」でリオープン銘柄はいったん買われたが、多くの銘柄はまだコロナ前の水準は回復しておらず、上値余地はまだ大きいとみられ、相場上昇の起爆剤になるかも知れません。
6597 HPCシステムズ
科学技術計算用の高性能コンピュータとシステムを大企業や官庁へ納入。6月25日、量子化学計算によって化学反応の経路を自動探索する計算化学プログラム「GRRM20」のライセンス販売を開始。5月13日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比58.9%増の6.9億円に拡大。通期の同利益を従来予想の4.9億円→6.2億円(前期は4.6億円)に25.3%上方修正し、増益率が6.5%増→33.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せ。
7342 ウェルスナビ
ロボアドバイザー活用した全自動の資産運用サービスを提供。手数料収入は預かり資産の1%。6月25日、大光銀行と新たな資産運用サービスの開発・提供で業務提携。5月14日、21年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は1.2億円の赤字となった。21年12月期業績は非開示。「WealthNavi(ウェルスナビ)」の機能拡充は、1月に「WealthNavi for SBI証券」における「資金移動サービス」の提供開始、5月にオンラインで本人確認が完結する新機能「クイック本人確認機能」を追加したほか、10月に「北國おまかせNavi」の新機能として「定期受取機能」の提供を開始。
3446 ジェイテックコーポレーション
研究・実験施設向け高精度X線集光ミラーと各種自動細胞培養装置が2本柱の研究開発型企業。6月17日、中小企業庁が公募した令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に2次元集光X線ミラーの共同研究が採択。5月14日、21年6月期第3四半期累計(20年7月-21年3月)の経常損益(非連結)は2億4800万円の赤字(前年同期は1億7500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。
3676 デジタルハーツHD
専用機、モバイル向けゲームソフトの不具合検出(デバッグ)主力。非ゲーム分野の開拓に注力中。5月11日、21年3月期の連結経常利益は前の期比44.0%増の19.7億円に拡大し、22年3月期も前期比6.3%増の21億円に伸びを見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通し。18期連続増収。
4051 GMOフィナンシャルゲート
クレジットカード、デビットカード、電子マネー等のキャッシュレス決済インフラ提供事業。5月12日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比4.8%減の3.1億円に減り、通期計画の5.8億円に対する進捗率は前年同期の78.3%を下回る54.3%にとどまった。
4092 日本化学工業
1893年創業の工業薬品企業。無機化学は首位級、セラミック材料強化。6月25日、21年3月期の連結経常利益は前の期比9.0%減の23.1億円になったが、22年3月期は前期比12.3%増の26億円に拡大する見通し。
4113 田岡化学
住友化学系。染料、接着剤から医・農薬中間体など精密化学分野を拡大。6月24日、9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。最低投資金額は現在の5分の1に低下する。5月21日、21年3月期の連結経常利益は前の期比49.9%増の40.6億円に拡大したが、22年3月期は前期比8.9%減の37億円に減る見通し。今期の年間配当は前期比20円増の180円に増配する方針。
6125 岡本工作
平面研削盤で国内首位。液晶、半導体製造装置も手がける。汎用機はタイ、シンガポールで生産。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%減の18.6億円になったが、22年3月期は前期比44.5%増の27億円に拡大する見通し。
7095 MACBEEPLANET
Web広告データ分析・管理システム『ハニカム』展開。申し込み獲得等に伴う成果報酬で稼ぐ。6月11日、21年4月期の連結経常利益は前の期非連結比2.2倍の7.8億円に急拡大し、従来予想の6.1億円を上回って着地。22年4月期も前期比27.4%増の10億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通し。6期連続増収、増益。
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こだわりレーティング |
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06月28日(月)分
3180 |
ビューティガレージ |
SBI |
買い継続 |
3200円→5500円 |
3382 |
7&I-HD |
モルガンS |
Overweight継続 |
4600円→5200円 |
4188 |
三菱ケミカルHD |
みずほ |
買い継続 |
850円→1100円 |
4452 |
花王 |
岡三 |
中立→強気格上げ |
7350円→8000円 |
4527 |
ロート製薬 |
三菱UFJMS |
Neutral→Overweight格上げ |
3200円→3700円 |
6641 |
日新電機 |
いちよし |
B→A格上げ |
1500円→1800円 |
6902 |
デンソー |
SMBC日興 |
1継続 |
8400円→8700円 |
7220 |
武蔵精密工業 |
SMBC日興 |
1継続 |
2200円→3000円 |
7974 |
任天堂 |
JPモルガン |
Overweight継続 |
77000円→79000円 |
7988 |
ニフコ |
SMBC日興 |
1継続 |
4250円→4400円 |
9697 |
カプコン |
JPモルガン |
Overweight継続 |
3750円→4300円 |
9962 |
ミスミG |
野村 |
Buy継続 |
4000円→4200円 |
9983 |
ファーストリテイリング |
CLSA |
OP→BUY格上げ |
103000円 |
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