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令和3年7月7日(水)
07月06日現在海外相場 |
NYダウ |
34577ドル |
−208ドル |
ナスダック指数 |
14663P |
+24P |
CME日経先物 |
28385円 |
−225円 |
(尚、CME日経先物の前日比は前日の大証比) |
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本日のこだわり相場感
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◎NYダウ反落
主要株価指数が史上最高値を更新した米国株式市場ですが、独立記念日の振り替え休日を挟んだ連休明けの6日は利益確定の売りが出ているようで米国株は反落となっているようです。所謂「高値警戒感」と言うことで、上値を積極的に買い上がるだけの材料もないことで調整する動きとなっているようです。
そもそも米国株はNYダウと言う指数で見ると、ここ10年以上も右肩上がりの展開となっています。チャートで見る限りでは昨年のコロナショックで大きく下げた局面以外は上昇トレンドを継続しています。更に過去のデータで見てもリーマンショックなどでの下げ局面はあるものの一時的でその後戻す動きが続いた訳です。
日本株も確かにこの10年を見るとアベノミクスの効果もあり米国同様に上昇基調となりましたが、ただその前、バブル時期の1990年代からするとまだまだ上値は高いと言えます。以前にカブーフレンズのコンテンツでも申し上げた事ですが、この差は明らかに金融政策の違いによるものだと言えます。アベノミクスで金融緩和策を推し進め、お金を大量に供給したことが効果があった訳ですが、ただ、その前の1990年くらいからの20年間の金融政策の失敗がこのアベノミクス効果を大きく毀損する結果になっています。
その結果として米国など主要国との違いが賃金差に出ており、米国では過去30年くらいで賃金が3倍位になっているものが、日本では全く上がっていない横ばいとなっています。実際に米国以外の主要国の多くも賃金は上がっており、それが日本経済の衰退を招いたと言っても過言ではないと言えそうです。実際に国民総生産(GDP)のデータを主要各国と比較すると明らかで、米国の右肩上がりに比べ日本は横ばいで、中国にも2010年に抜かれています。
バブル崩壊後にまともな金融政策を行っていれば、国民の賃金は少なくとも今の2倍にはなっているはずです。アベノミクスで何とか防御出来たのですが、それでも時既に遅しと言うことで、この1990年代以降の20年間の失策を引きずる結果となっているようです。タラネバで考えても仕方ないのですが、日本株と米国株の相場の位置の違いがこの辺りのあるのは確かなようです。
相場ですが米国株が反落していることもあり、日本株も上値の重い展開になりそうです。日経平均株価は昨日2万8500円の心理的な節目を何とか割り込みませんでしたが、直近のシカゴCME日経先物では2万8300円近辺まで下押ししています。まさか2万8000円を割り込む事はないとは思いますが、5月の安値2万7448円、6月の安値2万8010円と安値を切り上げて来ただけに、2万8000円台は何とか死守して欲しいところです。結局は海外要因によるところが大きいのですが、日本独自の買い要因がなく、材料難が続いている状況で、外部環境がはっきりしない内はじり貧の展開になりそうです。
3415 TOKYO BASE
国内ブランド特化型のセレクトショップと独自ブランド『UNITED TOKYO』店運営。7月5日、6月既存店売上高は前年同月比8.5%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。4月14日、21年2月期の連結最終損益は1.1億円の赤字(前の期は9.3億円の黒字)に転落したが、決算期変更する22年1月期(11ヵ月の変則決算)は8.4億円の黒字に浮上する見通し。
4308 Jストリーム
ネットによる動画ライブ中継やオンデマンド放送の配信インフラ提供。映像制作等も手がける。7月5日、宝塚歌劇星組 舞浜アンフィシアター公演「VERDAD!!」を世界初の「8Kウルトラズーム」でライブ配信実施。5月10日、21年3月期の連結経常利益は前の期比4.2倍の23.5億円に急拡大し、従来予想の18億円を上回って着地。22年3月期も前期比1.7%増の23.9億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通し。8期連続増収、3期連続増益。
6289 技研製作所
油圧式杭圧入引抜機等を製造。7月5日、圧入技術を核に進行するオランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」の護岸改修にかかる新技術開発プロジェクトで合弁会社を設立。4月9日、21年8月期連結業績は経常利益で21.9%上方修正。圧入工事の効率化による原価の低減、コロナ禍におけるテレワークの定着化および「GIKENのニューノーマル」として5つのレス「ペーパーレス・通勤レス・出張レス・オフィスレス・社宅(転勤)レス」の強力な推進によるコスト削減効果を見込む。
6622 ダイヘン
電力向け小型変圧器首位。7月5日、中期経営計画を策定。24年3月期に売上高2000億円以上(21年3月期は1451億円)、営業利益率10%以上(同8.4%)を目指す。5月11日、21年3月期の連結経常利益は前の期比47.1%増の137億円に拡大し、22年3月期は前期比0.3%増の138億円とほぼ横ばいを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。3期連続増収、増益。前期の年間配当を85円→90円(前の期は85円)に増額し、今期も前期比10円増の100円に増配する方針。
6656 インスペック
半導体用精密基板の最終外観検査装置(AVI)・パターン検査装置(AOI)を製造。7月5日、車載フレキシブル基板向け検査装置の受注を獲得。初の自動車分野向け検査装置。今期業績予想には織り込み済み。6月7日、21年4月期の最終損益(非連結)は11.9億円の赤字(前の期連結は0.7億円の黒字)に転落したが、22年4月期は1.7億円の黒字に急浮上する見通し。今期の年間配当は3円で、2期ぶりに復配する方針。
9369 キユーソー流通システム
食品物流最大手。キユーピー系だが依存度1割台。チルド、冷凍品に強み。全国で小口輸配送も。7月5日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比76.7%増の14.4億円に拡大したが、通期計画の34億円に対する進捗率は42.6%にとどまり、5年平均の45.6%も下回った。
3377 バイク王&カンパニー
中古2輪車買い取り最大手。小売り併設の『バイク王』全国展開。査定から買い取りまで標準化。7月5日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比4.6倍の9.3億円に急拡大し、通期計画の16.5億円に対する進捗率は56.9%に達し、5年平均の30.6%も上回った。
3186 ネクステージ
中古車販売の大手。7月5日、21年11月期第2四半期累計(20年12月-21年5月)の連結経常損益は62億円の黒字(前年同期は0.2億円の赤字)に浮上し、従来予想の50億円の黒字を上回って着地。通期計画の107億円に対する進捗率は58.0%に達し、さらに5年平均の49.3%も上回った。
2678 アスクル
オフィス用品配達で先駆、ヤフーと個人向けEC『ロハコ』等で連携。17年火災事故から復旧進む。7月2日、21年5月期の連結経常利益は前の期比60.0%増の138億円に拡大し、22年5月期は前期比0.4%増の139億円とほぼ横ばいを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。12期連続増収、4期連続増益。前期の年間配当を44円→49円(前の期は38円)に増額し、今期は30円とし、5月20日割当の株式分割を考慮した実質配当は22.4%増配とする方針。25年5月期に売上高5500億円(21年5月期は4221億円)を目指す中期経営計画を策定。
3093 トレジャー・ファクトリー
家電、家具、雑貨など総合リユース軸に衣料、スポーツなど専門業態の展開加速。6月8日、5月既存店売上高は前年同月比24.7%増。4月14日、21年2月期の連結経常利益は前の期比82.5%減の1.7億円に落ち込んだが、22年2月期は前期比4.7倍の8.1億円にV字回復する見通し。今期の年間配当は前期比6円増の16円に大幅増配する方針。
3418 バルニバービ
カフェ、レストランを直営展開。6月11日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常損益は4.9億円の赤字(前年同期は3.7億円の赤字)に赤字幅が拡大。
4934 プレミアアンチエイジング
基礎化粧品等の企画、開発、製造、販売。ストック型の定期通信販売や小売店向け卸売り展開。6月14日、21年7月期第3四半期累計(20年8月-21年4月)の連結経常利益は前年同期非連結比5.4倍の44.1億円に急拡大し、通期計画の43.8億円に対する進捗率が100.8%とすでに上回り、さらに前年同期の50.1%も超えた。
5352 黒崎播磨
日本製鉄系。総合耐火物の大手で、消耗品が主力。インドなど海外提携積極的。配当性向30%。5月12日、21年3月期の連結経常利益は前の期比34.9%減の63.6億円に落ち込んだが、従来予想の55億円を上回って着地。22年3月期は前期比25.8%増の80億円にV字回復する見通し。前期の年間配当を130円→150円(前の期は220円)に増額し、今期の年間配当は未定。
6080 M&Aキャピタルパートナー
独立系M&A仲介会社。事業承継案件が得意で調剤薬局に強い顧客基盤。4月30日、21年9月期第2四半期累計(20年10月-21年3月)の連結経常利益は前年同期比43.2%増の34.1億円に拡大し、通期計画の62.1億円に対する進捗率は55.0%となり、5年平均の56.9%とほぼ同水準。
6125 岡本工作
平面研削盤で国内首位。液晶、半導体製造装置も手がける。汎用機はタイ、シンガポールで生産。5月13日、21年3月期の連結経常利益は前の期比22.8%減の18.6億円になったが、22年3月期は前期比44.5%増の27億円に拡大する見通し。
6171 土木管理総合試験
土木建設工事に必要な試験・調査・分析を行う試験総合サービスと地盤補強サービスが2本柱。5月13日、21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比1.6%減の1.2億円となり、1-6月期(上期)計画の1.4億円に対する進捗率は83.9%に達し、5年平均の75.4%も上回った。
9101 日本郵船
海運で国内首位。陸空運強化、傘下に郵船ロジ、日本貨物航空。コンテナ船は18年4月事業統合。7月1日、22年3月期の連結経常利益を従来予想の1400億円→3700億円(前期は2153億円)に2.6倍上方修正し、一転して71.8%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の860億円→2750億円(前年同期は474億円)に3.2倍上方修正し、増益率が81.3%増→5.8倍に拡大し、13期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通し。
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こだわりレーティング |
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07月06日(火)分
1712 |
ダイセキ環境 |
いちよし |
A継続 |
1700円→1800円 |
3288 |
オープンハウス |
SMBC日興 |
1継続 |
5900円→6400円 |
3563 |
FOOD&LIFE |
マッコーリー |
OP継続 |
5850円→5900円 |
4709 |
IDHD |
岩井コスモ |
新規A |
1200円 |
5020 |
ENEOS |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
600円→630円 |
5021 |
コスモエネHD |
ジェフリーズ |
Buy継続 |
4000円→4200円 |
6301 |
コマツ |
野村 |
Buy継続 |
3900円→4000円 |
6367 |
ダイキン工業 |
ジェフリーズ |
Hold→Buy格上げ |
23000円→24500円 |
8591 |
オリックス |
東海東京 |
Neutral→OP格上げ |
1270円→2300円 |
9793 |
ダイセキ |
いちよし |
A継続 |
5300円→6100円 |
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